飛び込みレジェンド・寺内健がコロナ陽性 五輪内定者初…「しんどい」味覚と嗅覚の異常訴え入院

新型コロナ陽性が判明した寺内

 飛び込みの東京五輪代表・寺内健(39)=ミキハウス=が、新型コロナウイルスのPCR検査で陽性と判定されたことが3日、明らかになった。所属先が発表した。7月下旬から初期症状を訴え、31日に検査を実施。1日夜に感染が確認された。現在は発熱や味覚・嗅覚の異常を訴え、入院している。東京が6度目の五輪となる“レジェンド”。五輪内定選手で感染を公表した選手は初めてとなった。

 7日に不惑の誕生日を迎えるレジェンド寺内が、コロナ禍に巻き込まれた。

寺内のコロナ判明の経過

 所属先のミキハウスによれば、7月25日に咳などの初期症状が出て自宅で静養していたが、27、28日には37度台の発熱を確認。24日の練習後に会った知人(1人)が30日にPCR検査で陽性判定を受けたため、濃厚接触者として寺内も31日に検査し、8月1日夜に陽性判定が出た。

 2日には38度台の発熱があり兵庫県内で入院したが、「しんどい」などと漏らしていたという。初期症状のころから、けん怠感に加え、味覚・嗅覚の異常を訴えている。3日になり、熱は37度台前半まで落ち着いてきているという。

 最後に練習したのは7月24日。JSS宝塚のチームで、後輩の天才中学生・玉井陸斗(13)や、五輪代表の荒井祭里(19)らと、大阪市内のプールを貸し切って行っていた。玉井らは3日にPCR検査を受けたが、現時点で指導者も含め、体に変調を訴える関係者は出ていない。チームは、寺内の知人が陽性と分かった7月30日に練習を途中で取りやめ、自宅待機している。

 寺内は昨年7月の世界水泳で3メートル板飛び込みのシンクロ種目、同9月のアジア杯で個人の五輪代表権を獲得。全競技を通じ個人の“内定1号”となり、6度目の五輪で悲願の初メダルを目指していた。コロナ禍で五輪は延期となり、自粛期間は自宅で基礎トレーニングに没頭。大会中に41歳となる来年に向けても「『無事に五輪をやれてよかったね』って思ってもらえる大会にしたい」と意欲を語っていた。練習以外の外出は必要な買い物など最低限にとどめ、マスクの着用や消毒などにも細心の注意を払ってきた。

 ミキハウスは日本水連にも経緯を報告。「寺内の行動は全て保健所に報告している。保健所の指導のもと、濃厚接触者の特定をし、順次PCR検査を実施している。今後は、保健所の協力を仰ぎながら、感染症対策を強化し、感染拡大防止に全力を尽くす」としている。

 競泳の五輪2大会連続2冠・北島康介氏(親交が深い寺内へ)「コロナに負けないでまた復帰して、健ちゃんは最高のパフォーマンスをしてくれると思っている」

 ◆日本オリンピック委員会(JOC)のコロナ対応 JOCは日本スポーツ振興センターハイパフォーマンスセンター(HPSC)、日本パラリンピック委員会(JPC)とともに5月22日に、スポーツ活動再開ガイドラインを各競技団体に送付。飛沫感染防止策は「3密を避けること」「身体的距離の確保」など、接触感染防止策は「こまめに手を洗う」「手指消毒」が記された。また、感染拡大状況に伴う警戒レベルに伴うトレーニングの段階(フェーズ)を5段階設置した。

 ◆寺内 健(てらうち・けん)1980年8月7日、兵庫・宝塚市出身。39歳。小学5年で競技を始め、中国出身の馬淵崇英コーチの指導を受けて、94年日本選手権の高飛び込みで当時史上最年少の13歳で優勝。01年世界選手権は3メートル板飛び込みで銅メダル。五輪には5大会出場し、00年シドニーの高飛び込み5位が最高。170センチ、68キロ。

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