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【函館2歳S 今週のキーマン】開業5か月の宮田調教師がディープエコロジーで重賞初挑戦Vへ

菱田がつきっきりで調整を続けるディープエコロジー

◆第52回函館2歳S・G3(7月18日・芝1200メートル、函館競馬場)

 今年最初の2歳重賞、函館2歳S(18日、函館)にディープエコロジーを送り込む宮田敬介調教師(39)=美浦=は今年3月に開業したばかり。すでに8勝を挙げ、将来が嘱望される若きトレーナーにとって、今回が重賞初挑戦。初年度産駒がわずか11頭の新種牡馬クリーンエコロジーの血を引く牝馬の可能性など、坂本達洋記者が聞いた。

 ―函館で新馬勝ちしたディープエコロジーで重賞初挑戦となる函館2歳Sに臨みます。初戦を振り返ってください。

 「すごくやる気のある馬で、ゲートも速いし、ハナに行けたらいいな、と思っていた。すんなりハナに行けて、直線では最後に詰め寄られましたが、(2着馬に)抜かされない雰囲気があった。いい内容でした」

 ―その後の調整は?

 「カイバもしっかりと食べて、体も戻っています。前走はまだ競馬が分かっていないようなところもあって、いい意味で落ち着いていた。(気性的な)難しさが出ないようにと思いますが、菱田ジョッキーが付きっきりで乗ってくれていますので、人馬のコンタクトも取れています」

 ―最初にディープエコロジーを見た時の印象と、この馬を預かることになったきっかけは?

 「去年の秋に北海道で見せていただいて、まだきゃしゃというか小柄な牝馬のイメージだった。調教を始めていって、年明けくらいに(生産者でオーナーの)千代田牧場の飯田正剛社長から『すごいスピードがあるぞ』と、いいお便りをいただいていたので、すごく楽しみにしていました。飯田社長と私は同じ麻布大学出身で、国枝厩舎で(千代田牧場生産馬の)ダノンプラチナの調教に乗せていただいていた縁もあって、調教師試験に受かってからも非常に応援していただいています」

 ―今年3月に開業して、現在8勝。成績についてはどうとらえている?

 「新規開業としては十分すぎるくらい勝たせていただいていると思います。でも日々働いている実感としては、目の前のことでいっぱいいっぱいな感じですが、馬が応えてくれて、成績が出ているのはうれしいかぎりです」

 ―同じ舞台で行われる函館2歳Sへ、手応えが伝わってきます。

 「仕上がり早のタイプで、一番チャンスのあるタイミングだと思う。2歳の早い時期から牧場で乗り込んでもらっていますので、その仕上がりの良さを生かして、重賞でもいい競馬をしてくれたらと思います」

 ◆宮田 敬介(みやた・けいすけ)1980年10月8日、茨城県日立市出身。39歳。麻布大獣医学部動物応用科学科卒業後、約2年半のノーザンファームでの勤務を経て、05年10月にJRA競馬学校厩務員課程に入学。06年4月から美浦・栗田博厩舎で厩務員、調教厩務員に。その後は田島厩舎で調教厩務員、調教助手を務め、14年3月から国枝厩舎で調教助手となり、19年度の調教師免許試験に合格。座右の銘は「人間万事塞翁が馬」。

〈取材後記〉 ある日の美浦トレセン。宮田調教師が藤沢和調教師と話し込んでいる姿を見つけた。開業前の昨年末に1週間だけ研修させてもらったことが縁の始まりという。

 「それから藤沢先生も僕のことを気にかけてくださって、聞けば何でも教えてくれて、すごくお世話になっています。馬の管理などは国枝先生のやり方がベースになっていますが、調教は藤沢先生のやり方を取り入れたり、うまくブレンドしていきたいと思っています」。熱い口調から宮田師の向上心が伝わってきた。

 「お互いの鼻息がかかって初めて併せ馬になる」。馬なりでも中身の濃い調教を重んじる“藤沢流”に感銘を受け、追い切り前日の夕方に真剣に併せ馬の組み合わせを試行錯誤している名伯楽の姿は強く印象に残ったという。師匠の国枝師はもちろん、多くの“先輩”に追いつけ追い越せの信念で成長していく宮田厩舎を追っていきたい。(坂本 達洋)

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