【掛布論】藤川球児よ、絶対に「弱い姿」相手に見せるな

9回、マウンドに向かう藤川球児(カメラ・岩崎 龍一)

◆JERAセ・リ-グ 阪神2―4DeNA(11日・甲子園)

 藤川で気がかりなのはメンタル面だ。今年ほどマウンドで弱気な表情は見たことがない。9日の巨人戦も1点差で逃げ切ったが、首をかしげながら自信なさけに投げる姿があった。打者と対決するより、自分で自分を追い込んでいるかのようだ。

 投手の技術的なことは分からないが、最大の武器であるスピンの効いたストレートが投げられていない。そうなるとフォークも見切られる。甘いところに投げてはいけないと慎重になるので、余計に腕が振れなくなっている。調子の悪さは藤川自身が一番分かっているのだろう。

阪神・藤川の今季登板成績

 だが、エースや4番打者、ストッパーと、チームを背負う人間は絶対に「弱い姿」を相手に見せてはいけない。自信のなさは必ず伝わる。ホームランを打たれても、三振に仕留められても、堂々としていないといけない。

 藤川ほどの実績がある投手に対して、今後の起用に関して外野はとやかく言えない。矢野監督がどう判断するかだけだ。代役候補のスアレスも球威はあるが、荒れ球のタイプだけに最終回を任せるには不安が残る。阪神の昨季から強みは藤川を中心とした救援陣の安定感だった。ここが崩れると、戦い方の軸を失う。(掛布雅之 阪神レジェンド・テラー、スポーツ報知評論家)

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