【巨人】吉川尚輝“観客入り開幕弾”G党大拍手「ファンの皆さんの前でいいバッティングが出来てよかった」

9回1死一塁、右中間に2ランを放つ吉川尚

◆JERAセ・リ-グ 巨人4―9ヤクルト(11日・ほっともっと神戸)

 久しぶりの歓声が心地よかった。吉川尚が捉えた打球はファンの待つ右中間席へと飛び込んだ。G党は大拍手。中にはあまりの興奮にその場で思わず一瞬、立ち上がってしまう観客の姿もあった。9回の守備から途中出場した背番号29が、1死一塁で近藤から2号2ランを放った。「ファンの皆さんの前でいいバッティングができてよかった。明日につながる打席になったと思います」と手応えを得たようだった。

 二塁の開幕スタメンを勝ち取り、6月19日の阪神との開幕戦(東京D)では決勝の逆転2ランを放ち勝利の立役者になった。好スタートを切ったかに思われたが、その後の3試合は無安打。好調を維持することはできず打率は一時1割台にまで低迷。原監督の望む「本来の姿」とは遠かった。尚輝の潜在能力の高さを知っているだけに、名字をもじって「いまは悪川君。“よしかわ君”にならなきゃ」と笑いながら指摘していた。

 本来の姿を取り戻そうと吉川尚は9日の阪神戦前練習では個別の打撃練習を行った。指揮官はそこで徹底指導をしていた。「初戦(開幕戦)のホームランが出たことが彼の意識の中で少しマイナスに働いているのかな。とてつもなく難しい素晴らしい球を本塁打したことで(バットが)少し遠回りしている。本来、ヒットの延長でホームランが出る選手」。シャープなスイングが知らず知らずのうちにわずかに大振りになり、ミート率を下げている。感じていたことを伝えた。

 この日の一発に「何かきっかけになってくれればいい」と復活を期待した。指揮官にはもう「悪川」とは呼ばせないつもりだ。(小林 圭太)

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