【巨人】今季初の3連敗…原監督が雪辱誓う「ファンが球場を華やかにしてくれる。いいプレーを見せ喝采をもらうのが我々の腕の見せどころ」

グラウンドへ向かってベンチから声を出す原監督(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リ-グ 巨人4―9ヤクルト(11日・ほっともっと神戸)

 巨人が4503人を集めた“第2の開幕”有観客初戦で2位ヤクルトに完敗。0・5差に迫られた。初回にファンの手拍子が鳴り響く中、岡本が一時逆転の2点二塁打で主導権を握ったかに見えたが坂本らの守備の乱れもあり、再逆転を許して今季初の3連敗。原監督は「いいプレーを見せるのが我々の腕の見せどころ」と敗れれば首位から陥落する12日の同カードでの雪辱を誓った。

 ファンの温かい拍手に、原監督は立ち位置を再確認する思いだった。10日の試合が雨天中止となり、この日が今季初の有観客試合となった巨人。“第2の開幕”を白星で飾ることはできず、今季初の3連敗となった。「ファンの方がいらっしゃるのは、球場、ゲームそのものを非常に華やかにしてくれる。そういう中でいいプレーを見せる、喝采をもらうのが、われわれの腕の見せどころ」。ファンの前で躍動し、喜ばせてこそプロフェッショナル―。常に胸に秘める矜持(きょうじ)を、改めて口にした。

 自ら流れを手放した。逆転した直後の2回、先頭・山崎の正面の平凡なゴロをさばいた坂本が一塁へまさかの悪送球。8日の阪神戦前練習後に左脇腹の違和感を訴え、2試合ぶりにスタメン復帰した主将の今季初失策から1死一、三塁となり、嶋の遊ゴロ間に同点とされた。無安打で試合を振り出しに戻され、指揮官も「(坂本)本人が一番反省しているでしょう」と指摘した。

 さらには4回1死三塁から雄平が左翼へハーフライナーを放つ。定位置で捕球した亀井が本塁へワンバウンド返球を見せたが、捕手・大城が落球し、勝ち越し点を許した。送球はわずかに一塁側へそれたとはいえ、捕っていればアウトというタイミングだった。ベンチで渋い表情で首をかしげた原監督も「そこはもう、私も何も弁解することはできないね」と言葉少な。元木ヘッドコーチも「(野手に)ミスが続いた。サンチェスに申し訳ない」と助っ人右腕にわびた。与えなくていい点はきっちりと阻止する。当たり前のことを当たり前にこなす難しさを改めて知った夜を、今後の糧にする。

 嫌な流れは打撃にも波及した。追いつかれた直後の2回無死一塁では若林が、勝ち越された直後の4回無死一、二塁ではパーラが痛恨の併殺と、この日は3併殺の拙攻を繰り返した。「ああいう状況でダブルプレーがでると、こういう結果になるということ」と原監督。展開を左右する場面での結果はやはり大事にしたい。

 野球に飢えたファンは終盤の劣勢であっても手拍子でできる応援スタイルで後押ししてくれた。最終回、吉川尚が6月19日の開幕戦・阪神戦(東京D)以来となる2号2ランでプロの意地を見せた。「最後まで諦めずに選手たちは戦っているし、明日、またいいゲームをする」と指揮官は切り替えを強調。“ファン・ファースト”の精神にあふれる名将だ。ファンが一番喜ぶことは何か、知っている。(西村 茂展)

1回、岡本の適時二塁打で得点が入りオレンジタオルを掲げる巨人ファン

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