藤井聡太七段監修ゲーム、タイトル獲得へサプライズアップデート仕込み中

藤井七段が監修を務めた「将棋トレーニング」。左上には6月にアップデートされた「祝タイトル挑戦決定応援中!」のスタンプが

 将棋の藤井聡太七段(17)はあす13日から2日間、木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦7番勝負第2局(北海道・ホテルエミシア札幌)に臨む。16日には17歳11か月での史上最年少戴冠がかかる第91期棋聖戦5番勝負第4局を控える。

 藤井七段が監修を務め、発売中の「Nintendo Switch」のゲームソフト「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」の制作会社「ゲームスタジオ」は11日、「初タイトル獲得に向けて、アップデートを仕込み中です」と、快挙達成のプログラムを用意していることを明かした。

 同ソフトのプロデューサー・綾部幸仁さん(52)によると、初心者向けに開発され、「親しみが持てるガイド役にと、ダメ元でお願いしたら、OKをいただいた」と藤井七段をメインキャラクターにしたゲームを今年3月に発売。物語を追うと自然に将棋が覚えられるロールプレイングゲーム的な感覚で、対象にしていた子供はもちろん、「40代で将棋はあきらめていたけど、おかげで指せるようになった」との声も寄せられた。

 「従来の将棋ソフトのように、和風で古臭い感覚をなくしたい」と女性デザイナーを中心に制作されたこともあり、「30~50代のお母さん層にも“刺さって”いるようです」と綾部さん。藤井七段が「今日はどうしたの?」と字幕でプレーヤーに話しかける場面もあり、一部では、やりこむうちに藤井七段に恋に落ちそうになる「乙女ゲーム」との意外な評価も受けている。

 発売直後の新型コロナウイルスによるステイホームで「―Switch」本体が入手困難なこともあり、売れ行きは爆発的ではないものの「藤井さんのご活躍と任天堂さんの生産が重なれば」と、さらなる将棋の普及に期待を寄せる。

 発売後、ゲーム対局のAI思考などを修正する一方、先月18日にはオープニング画面に「祝タイトル挑戦決定応援中!」のスタンプを掲示。9日の棋聖戦第3局もスタッフとともに中継を熱く見守った。「途中から形勢はしんどくなりましたが、最後まで決して投げず、改めてすごいと思いました」と綾部さん。初タイトル奪取の際には「内容は明かせませんが、タイトル画面に変わったことが起きて、それ以外にも何かあるかもしれません。サプライズをお楽しみに」。規定で奪取即の対応はできないが、タイトルホルダー仕様への進化に準備は万全だ。(筒井 政也)

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