中川部屋閉鎖で「心折れた」力士数人引退も…親方パワハラか

部屋閉鎖となる見通しの中川部屋

 大相撲の中川部屋(神奈川・川崎市)が11日までに、師匠・中川親方(元幕内・旭里)の弟子への暴言など不適切な指導により閉鎖される見通しになった。日本相撲協会は13日の臨時理事会で、審判委員も務める同親方の懲戒処分を含め、協議する。

 関係者によると、協会のコンプライアンス委員会は6月までに複数回、師弟の聞き取り調査を実施。春場所前の2月には指導法への不安を訴える力士がいたといい、師匠のパワハラが常態化していた可能性もある。この日、中川親方は部屋関係者を通じて「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。今は何もお答えできない」とコメント。相撲協会は暴力問題などの再発防止に向け、指導者の責任を重視する方針を示している。

 中川部屋の力士は7月場所(19日初日・両国国技館)の番付上、幕下以下に9人。本場所出場には、いずれかの部屋に所属する必要がある。閉鎖に伴い、所属力士は分散して移籍する方向で調整しており、同じ時津風一門だけでなく、一門外の複数部屋にも受け入れを打診している。そのうち数人が今回の騒動で思い悩み、「心が折れました」と引退を示唆しているという。

 〇…中川部屋の閉鎖にサッカーJ1川崎も困惑した。前身の春日山部屋時代から同じ川崎市にある縁から、合同での募金活動や試合前の始球式イベントなどを実施してきた。今季は新型コロナウイルスの影響もあり、イベントは企画していなかった。クラブの広報担当は「驚いています」と話した。

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