【ソフトバンク】千賀滉大、自己最速タイ161キロで今季初勝利「野手と中継ぎの人たちのおかげです」

今季初勝利を挙げた千賀(手前右)はナインとエアタッチ(カメラ・保井 秀則)

◆パ・リ-グ ソフトバンク4―3楽天(7日・福岡ペイペイドーム)

 やられたままでは終われない。千賀はリベンジを果たし、マウンドを降りた。同点の5回2死、3回に一発を浴びた浅村への7球目。予定の100球も近づくなか「今日のラストだな」と闘志を込めた。宝刀・フォークで空振り三振。その裏に勝ち越し、今季初勝利も手に入った。「野手と中継ぎの人たちのおかげです」と感謝した。

 初回から飛ばした。先頭・茂木から150キロ台後半の剛球を連発し、4球目には自己最速タイの161キロを計測。初めて経験する無観客試合で「難しかった」と気持ちが盛り上がらない中、不安を払拭(ふっしょく)するように腕を振った。「すべてが良くなかった」。カブス・ダルビッシュから伝授されたシンカー系のボールも1球しか“試投”できないほど、余裕はなかった。それでも12球団トップの打率、得点を誇る強力な楽天打線を、5回3失点に封じた。

 歓声のない試合中には、ペイペイDの屋根をたたく雨音も耳に入った。九州地方を襲った豪雨。ペイペイD内に掲げる国旗に黒リボンがかけられ、試合前には被災者への黙とうも行われた。被災地の様子をテレビで目の当たりにした千賀は「これ以上、大きな被害がなければと思う」と切に願った。

 長いリハビリ生活を経て、七夕の夜にエース右腕が復帰。首位・楽天との初戦を制した。「ここから乗っていきたい」と工藤監督。「週頭に5回(で交代)じゃ足を引っ張っているようなもの。この反省を次に生かしたい」と誓ったエースの復活星を号砲に、タカが巻き返しを図る。(戸田 和彦)

 ◆ソフトバンク・千賀の復帰までの道のり

 ▽2月1日 右ふくらはぎの張りキャンプ初日から別メニュー。

 ▽同11日 キャンプで初のブルペン入り。下旬に右前腕部の張りを訴えてノースロー調整。3月からリハビリ組に合流。

 ▽4月 自主練習期間中にキャッチボールを再開し、5月に入ってブルペン投球開始。

 ▽6月7日 オリックスとの2軍練習試合(オセアンBS)で今季実戦初登板。1回1/3で1安打1失点。

 ▽同20日 ウエスタン・リーグのオリックス戦(タマ筑後)で先発し、4回3安打2失点。最速159キロ。

 ▽同26日 ウエスタン・リーグの阪神戦(タマ筑後)で藤浪と投げ合い、6回2安打1失点。最速158キロ。

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