女子大生ボクサー鈴木なな子、21歳初戦に「成長楽しみ」22日1年8か月ぶり後楽園ホール

22日の三迫ジム移籍初戦で勝利を誓う鈴木なな子(カメラ・谷口 隆俊)

 コロナ禍で中止となっていたプロボクシング興行は、12日の愛知・刈谷市での無観客試合で再開される。22日の東京・後楽園ホール興行では、再開後初となる女子の試合も実施。設立60年を迎えた名門・三迫ジムで唯一の女子プロで現役立教大生ボクサーの鈴木なな子(21)が、渡辺葵(36)=真正=とライトフライ級4回戦を戦う。

 待ちに待った試合まで2週間。鈴木はパンチ1発ごとに力を込める。現在、最多の日本王者5人が所属する三迫ジムで唯一の女子プロボクサーだ。

 「久々の日本での試合。どれだけ成長できたか楽しみです」と鈴木。判定負けした昨年5月の試合(香港)以来となる一戦は1年8か月ぶりの後楽園ホール。心機一転に加え「移動時間も練習に充てたかった」と今年1月、名門ワタナベジムから自宅や学校が近い三迫ジムに移籍した。現在、立教大コミュニティ福祉学部3年生で、福祉の勉強をしながら、プロボクサーとしての鍛錬を続ける。8日が21歳誕生日の鈴木は「試合が延期続きで不安はあったけど、今は出稽古もしながら、スパーリングもできている」と、移籍初戦&再起戦に自らを鼓舞した。

 人なつこい笑顔を見せて話すが、練習では口を真一文字に引き締める。パンチの角度を探りながら、1時間近くもサンドバッグ打ちを続けた。4歳から新極真会でフルコンタクト系空手を始め、成立学園高時代に「ボクシングをやったら楽しかった」と3年生の17年5月にプロデビュー。香港での3戦目は地元選手に強烈な連打でTKO勝ちした。

 三迫貴志会長によると、同ジムでは14年の磯野真穂以来、3人目の女子プロ。鈴木は「まだまだ伸びしろしかないと思うから、ドンドン上がっていきたい」と来年以降にはタイトル挑戦の意欲を示した。女子育成ランクはフライ級3位も、戦場は引き続きライトフライ級。“ボクシング界のナナコ”は世界を目指し、勝ち星を重ねる。(谷口 隆俊)

 ◆鈴木 なな子(すずき・ななこ)本名・鈴木菜奈子。1999年7月8日、東京・板橋区生まれ。21歳。立教大コミュニティ福祉学部3年。4歳でフルコンタクト系空手を始め、成立学園高2年の時に全関東大会の女子軽量級優勝。その後ワタナベジムに入り、高3の2017年5月にプロデビュー。今年1月、三迫ジム移籍を発表。戦績は3勝(1KO)2敗。身長158センチの右ボクサーファイター。血液型A。家族は両親と兄。

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