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【こちら日高支局です・古谷剛彦】コロナ禍でも通常スタイルで円滑に進んだ「八戸奏市場」

最高価格の620万円で落札されたバーニングラブ2019

 東北唯一の競走馬市場である「八戸奏市場」が7月7日、青森県三戸郡南部町の八戸家畜市場で開催された。会場内はソーシャルディスタンスや座席の制限などが設けられ、購買関係者と報道陣は入口で検温を実施。入場時に配布されたリストバンドを着用していない人は入場を断るなど、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を徹底した。

 「開催ができるか不安もあったなか、3年ぶりに40頭を超える上場馬を確保し、会場設置にスタッフが尽力したおかげで無事に終えることができ、本当にホッとしています」と、青森県軽種馬生産農業協同組合の山内正孝組合長は振り返る。

 購買登録者が108人(前年比11人増)と、2年ぶりに3桁の数字となったが「馬主の方々は競馬場に行ってもパドックに降りられなかったり、勝った時に口取りもできないなど、現状は馬と触れ合うことができません。そのなかで、八戸市場は入場規制をしながらも、いわゆる三密にならない形で通常開催を行い、馬を見に行こうと思ってくれた馬主の方々が多かったのではないかと思います」と山内組合長は話す。会場で購買関係者と会話をする機会もあったが、多くの方が楽しそうに、そして真剣に馬を見つめ、その姿に馬を愛する人たちの日常が戻りつつある印象を受けた。

 42頭が上場され、29頭が落札。売却総額は7960万円(金額は税別、前年比780万円減)、売却率は69%(前年比0・4ポイント増)だった。最高価格は、JRA1勝クラスで入着を繰り返すドスハーツの全弟であるバーニングラブ2019(牡、父ウインバリアシオン)の620万円で、犬塚悠治郎氏が落札した。牝馬の最高価格は、ルナフェリーナ2019(牝、父トーセンホマレボシ)の490万円で、JRA日本中央競馬会が落札した。

 「1頭の種牡馬に頼るのは決して好ましい状況ではありませんが、東北の馬産にとって、今はウインバリアシオン産駒が活躍することを願い、それが東北の生産界に元気をもたらしてくれます」と山内組合長。ウインバリアシオン産駒は上場された11頭のうち8頭が取引され、人気の高さがうかがえる。初年度以上に、1歳を迎えた2世代目の評判が高いだけに、その動向が注目される。

 九州1歳市場は、ネットオークションを活用した公設市場だったが、八戸奏市場はコロナ禍において通常スタイルで行われた初の公設市場だった。その意味でも、結果だけでなく、開催運営に多くの関係者が注視していたが、円滑に事が運び、無事に終えたことは何よりだった。来週の7月13、14日には、いよいよセレクトセールが開催される。(競馬ライター)

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