藤井聡太七段、攻め倒して木村一基王位に先勝 地元凱旋を白星で飾る…王位戦第1局

対局再開前、駒を並べる藤井聡太七段(左)と木村一基王位(提供・日本将棋連盟

 将棋の藤井聡太七段(17)が木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦7番勝負第1局が1、2日に愛知県豊橋市で行われ、先手の藤井七段が95手で先勝した。史上最年長初タイトル獲得者が史上最年少挑戦者を迎え撃つシリーズの開幕戦。まずは藤井が白星スタートを切った。

 相手の攻めを受けて立つ棋風で「千駄ヶ谷の受け師」の異名がある木村王位と藤井七段との公式戦初手合は、1日目から激しく駒がぶつかり合う戦いになった。

 封じ手が開封され、対局が再開された2日目は朝から早くも終盤戦に。自陣が薄くなった木村王位にとっては、ギリギリで相手の攻撃を見切る「受け師」の本領を発揮しやすい展開とも見られたが、木村陣に生じた一瞬のスキを見逃さずに飛び込んだ藤井七段が優勢に立った。最終盤は木村王位が挑戦者の怒とうの攻めを必死に受けて回ったが、藤井は冷静に持ち時間を投入して寄せ切った。

 17歳10か月の史上最年少でタイトル挑戦者となった藤井七段、昨年度に46歳3か月の史上最年長で初タイトルを獲得した木村王位が激突するシリーズ。藤井七段は史上最年少での初タイトルを、木村王位は初防衛を目指す。

 第2局は13日から札幌市で行われるが、途中の9日に藤井七段が渡辺明棋聖(36)から初タイトル奪取に王手を掛けている第91期棋聖戦第3局が行われる。

 対局後の両者のコメントは以下の通り。

 ―本局、振り駒で先手番を握って角換わり腰掛け銀となりました。この作戦は想定通り?

 藤井聡太七段「先手なら角換わりをいってみようかなと思っていました」

 ―木村王位の後手番の対策があったが、それは1日目の昼ご飯の前後。そのあと90分ぐらい考えられてましたがそのあたりの局面は?

 藤井「あまり認識のない局面になってしまって、どう指すか難しいかなと思っていた。」

 ―最後まで勝ちを読むのは難しい将棋?

 藤井「そうですね」

 ―初の2日制の対局を終えていかがでしたか。

 藤井「そうですね。2日制の対局は初めてで、充実感はあった。体力面ではかなり課題が残ったと思うので、また次回はそういう面にも気をつけたい」

 ―第2局への意気込みを。

 藤井「いいスタートが切れたかなと思うので、なんとか第2局もしっかり指したいと思います」

 ―後手番で角換わり。研究の中の一場面だった?

 木村一基王位「藤井さんが角換わりを得意にされているので、ちょっとやってみようかなとは思っていました。振り駒で先後が分かりませんでしたけど、シリーズ中に一回は、と思っていました。どこかで対応をはっきり間違えた気がしますね。封じ手のところは、苦しい上に変化のしようがないので、一方的な感じになっちゃったかなと言うとこですね」

 ―藤井さんと初手合い、次の第2局への意気込み。

 木村「去年と違ってすぐの対局。早く気を取り直して準備を進めて頑張りたいと思います」

最新一覧