曽我ひとみさん、横田滋さんに手紙「悔しい、悲しい、心が痛い」

 横田滋さんの死去を受け、拉致被害者の曽我ひとみさん(61)が6日、新潟県佐渡市内で報道陣の取材に応じた。「今日はあえて、めぐみさんのお父さんと呼ばせていただきます」と、横田さんに宛てて書いた手紙を読み上げ、「めぐみさんに会わせてあげたかった。悔しい、悲しい、心が痛い、さまざまな思いが頭の中をぐるぐる駆け回っている」と話した。

 滋さんとの出会いは、曽我さんが24年ぶりに日本に帰国できた2002年で、「『曽我さん、おかえりなさい』と優しく声をかけてくれました」と当時を振り返った。曽我さんは拉致された直後、北朝鮮の施設でめぐみさんと一時期同居していたことがある。そのため滋さんは曽我さんと会うといつも、「めぐみと一緒にいてくれてありがとう。何か思い出したら聞かせてくださいね」と笑顔で話してくれたという。

 また「私の人生を救ってくれたこと、心から感謝してもしきれません。なのに私は何の恩返しもできませんでした」と語るとともに、「この痛恨を力にかえて、お父さんの分まで活動を続け、一日も早い解決に向かって頑張ります」と決意を新たにしていた。

 めぐみさんについて、曽我さんは「お父さんの頑張ってくれた苦労や苦しみは絶対に通じていると思う」と話した。「残された家族が心配」として、妻の早紀江さん(84)に手紙を送ったことも明らかにした。

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