【日本ハム】中田翔「話にならない」弾 「レベチ」が一転…開幕延期で調子ダウン

1回2死一塁、左越え2ランを放った中田はエアタッチで迎えられる

◆練習試合 DeNA4―5日本ハム(6日・横浜)

 高めのスライダーを捉えた中田の打球は、アーチストならではの高い放物線を描いて左翼席最前列に舞い落ちた。初回2死一塁。DeNA・ソトの2ランで奪われたリードを帳消しにする4番の仕事。しかし、笑顔はなかった。「話にならない。札幌ドームじゃレフトフライ」

 主砲は悩んでいる。「力まなくても勝手に飛んでいく」という究極の打法を目指してスタートしたプロ13年目。自主トレ、キャンプで下半身を鍛え上げ、オープン戦は3割4分4厘、3本塁打と絶好調。「レベチ(レベルが違う)だね」と、自信満々で開幕に備えていた。ところが、まさかのコロナ禍で開幕は3か月延期。経験したことのないブランクで、“開眼”したはずの新打法のイメージは消えてしまった。

 練習試合再開後、出場4試合すべてで打点をあげているものの「フォームや姿勢が今はバラバラっていうか、力づくでいっちゃっているような感じ」と「勝手に飛んでいく」にはほど遠い状態。一発の後の2打席は遊ゴロ併殺と空振り三振と精彩を欠いた。

 4番奪取を公言する大田が特大弾。来日2年目で巻き返しを図る王柏融も2戦連発。チームは勝ったが、心穏やかではない。開幕まで2週間を切ったが、特効薬などない。「1球1球、打つことが大事」と、試合後は若手とともに居残り練習に励んだ。「(気持ちの)スイッチは入ってる。あとは自分の中の感覚」。徹底的にバットを振って不動の4番を守り抜く。(星野 和明)

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