仙台城南、全体練習再開…巨人・原監督の東海大後輩、角晃司監督「選手たちの気持ち伝わった」

ブルペンで30球を投げた阿部

 昨秋東北大会4強の仙台城南(宮城)は6日、複雑な思いを抱える3年生もいるなかで全体練習を再開した。

バッティング練習で汗を流す高橋

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、活動を休止していた仙台城南高野球部が6日、同校グラウンドで約2か月ぶりの練習を再開した。2チーム交代制でのグループ練習に、3年生は14人中6人が参加。夏の甲子園が中止となり、宮城は代替大会の開催を前向きに検討している状況だ。昨秋初出場の東北大会で4強入りした3年生たちは、それぞれの思いを抱えながら最後の夏へと歩み始めた。

 グラウンドに集まった選手たちの顔に、自然と笑顔が浮かんだ。3年生主体の前半組は、打撃練習とノックで約4時間汗を流した。東海大相模高、東海大で巨人の原辰徳監督(61)の1年後輩だった角晃司監督(60)は、「選手たちのうれしそうな気持ちが伝わった」とノックバットを振った。参加を見送った3年生については、「代替大会の形式が不透明ですし、気持ちはわかります」と共感。「高校球児には、高校生としての卒業と、最後の夏という2度の卒業がある。後輩、親、そして自分自身に、けじめをつけるための卒業」。甲子園中止発表後、3年生にこう話したという。

 先陣を切って「最後までやり切る」と宣言した投手兼外野手の高橋陸翔(3年)と鈴木一内野手(3年)は、東北4強の誇りを持って最後の夏へと向かう。高橋が「後悔しないように、一球一球全力で練習したい」と意気込めば、鈴木は「支えてくれた親のため、全力プレーをする」。高校通算本塁打13本の高橋は20本、9本の鈴木は15本を、夏の目標に掲げた。

 エースの阿部伶桜(3年)はこの日、迷いながらも練習に参加した。「甲子園がなくなって目的を見失っていたけど、みんなと野球をすることが楽しいと思った。まだ野球がしたい」と話した。チームは16日から全体練習を始め、20日には練習試合を行う予定。十人十色の思いを抱える城南ナインたちが、夏へ、けじめをつけに行く。(小山内 彩希)

すべての写真を見る 2枚

最新一覧