MLB選手会側「危険を冒すのに金もくれないのか」開幕へ合意至らず…記者の目

MLBオーナーと選手会の主張

 開幕が延期となっている米大リーグのシーズンが中止に追い込まれる可能性が31日(日本時間1日)、浮上した。大リーグ機構(MLB)と選手会が開幕へ向けて協議を続けているが合意には至っておらず、オーナー側に今季の中止を望んでいるグループがあるとスポーツ専門局ESPN(電子版)が報じた。

 「危険を冒すのに金もくれないのか」というのが、選手会側の言い分だ。米国での新型コロナウイルスの被害は深刻。感染者は175万人、死者は10万人を超え、ともに世界最多だ。

 MLB側は安全対策を67ページにも及ぶ文書で選手会に提示したが、感染リスクと隣り合わせであることは言うまでもない。重症化しやすいとされる持病を持った選手や、家族への感染を心配する声も多い。これまでの稼ぎで、十二分な蓄えがある大リーガーだからこそ、リスクを背負って大幅削減された給与では重い腰を上げようとしない。

 とはいえ、マイナー選手や球団職員が次々に解雇される現実には向き合わなければならない。経営が厳しい球団と、リスクへの対価を訴える選手会―。両者が歩み寄らないことには、プレーボールが見えてこない。(メジャー担当・安藤 宏太)

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