MLB中止も…年俸で選手会とオーナー対立 年俸削減に選手会側が反発

MLBオーナーと選手会の主張

 開幕が延期となっている米大リーグのシーズンが中止に追い込まれる可能性が31日(日本時間1日)、浮上した。大リーグ機構(MLB)と選手会が開幕へ向けて協議を続けているが合意には至っておらず、オーナー側に今季の中止を望んでいるグループがあるとスポーツ専門局ESPN(電子版)が報じた。

 互いに一歩も譲ろうとしない給与面が、最大の争点だ。3月に試合数に比例して年俸を支払うことで一度は合意。MLBは7月4日から82試合のレギュラーシーズンを行うプランを選手会に提示したが、無観客試合が増えて収益が減ることから年俸をさらに削減するとして、選手会側が反発した。高年俸選手ほど減額の割合が大きくなり、年俸約41億円のエンゼルス・トラウトは約32億円(約80%)減額されることになった。

 複数の米メディアによると、減額幅を少しでも減らしたい選手会側はこの日、新たな日程案を提示。6月30日に開幕し、レギュラーシーズンを114試合行うことを示し、年俸は試合数に比例して支払うことを求めた。安全面での不安を訴える選手がいたことから、選手側に、プレーしない権利も与えられた。

 どうにかしてシーズンを開幕させたいという思いはひとつ。だが、球団としては入場チケットなど多くの収入源を失っているのも事実だ。すでに一部の傘下マイナー選手や球団職員を解雇せざるを得なくなっている球団もある。選手会側の提案をのみ込んだ場合、経営が厳しくなることが目に見えているため、史上初のシーズン中止の声が上がってきた。6月30日、7月4日のどちらで開幕するにしても、3週間の準備期間となるキャンプが必要なため、今週中の合意が必要。厳しい選択を迫られている。

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