サンウルブズ、急成長導いた意義ある5年…担当記者の目

2月のレベルズ戦を終えサポーターの声援にこたえるサンウルブズフィフティーン

 スーパーラグビー(SR)のサンウルブズは1日、オーストラリアの国内大会に参戦不可能になったと発表した。7月3日の開幕に向け豪政府、協会などと折衝してきたが、新型コロナウイルスの影響で渡航に伴う問題がクリアできなかった。渡瀬裕司CEO(57)は「このような結果となり、残念なご報告となりました事をお詫び申し上げます」とコメントを出した。

 年間約10億円を投じて世界最高峰リーグに参戦し5年で9勝。結果はさみしいが、サンウルブズは数字にできない多くの収穫を得た。結成当初の目的、日本代表強化は19年W杯8強入りで証明されたと言える。大卒2年目から参加したNO8姫野和樹(トヨタ自動車)は「自信につながり、成長できた」と感謝する。代表戦並みの強度とスピードの試合を毎週戦い、得る経験は計り知れない。早い段階で世界に通用する部分と課題を知り成長を加速させた。

 様々な国の選手が1つになる「ONE TEAM」の原型は新たなファンの心をつかんだ。試合会場には女性や子供も多かった。今回の参戦打診は財政難の豪州協会がサンウルブズの人気と“集金力”を当て込んだもの。除外は覆せなくても存在価値は認められていた。前例なき挑戦で得た経験は運営面にも有益。21年シーズン発足の新リーグに生かされてほしい。(ラグビー担当・大和田佳世)

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