ボクシングジムにメディカルチェックシート義務づけ 選手や会長、一般会員も 有観客興行には「厳しい条件」

絡協議会後、テレビ会議アプリ「Zооm」を使って記者会見に応じた安河内剛JBC本部事務局長

 プロボクシングの統括団体である日本ボクシングコミッション(JBC)および全国のジム会長らで組織する日本プロボクシング協会(JPBA)は29日、テレビ会議アプリ「Zoom」を使ったオンラインでの新型コロナウイルス対策連絡協議会を開き、政府の緊急事態宣言解除を受けてのボクシングジム営業再開に際し、選手らの健康状態を把握するためのメディカルチェックシートを作成し、報告する義務を課すことを決めた。

 検温を始め、せき・のどの痛み・頭痛などの症状のほか、味覚・臭覚異常の有無や、動脈血中の赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているかの度合いを示す酸素飽和濃度の測定も行う。プロの選手はもちろん、会長、トレーナー、練習生に加え、一般会員までジムに出入りする人すべてが対象となる。JBCの安河内剛本部事務局長は「ジム再開に当たり、細かいところまでチェックして安全性を担保したい。スポーツジムの営業再開は東京都の場合、『ステップ2』ということですが、ボクシング業界としては感染者を出さないということを徹底したい。ジムを開けていて、『何、やっているんだ』とならないように、より慎重に対応したい」と説明した。JPBAの新田渉世事務局長は「6月1日からジム営業を再開するに当たっては、ガイドラインを作成し、それを順守していく」と話した。

 7月からの興行再開に向け、出場する選手には、ウイルス感染歴を調べる抗体検査を試合3週間前と前日に義務づけているが、ジムでスパーリングなどの実戦練習前にも抗体検査を受けるよう推奨する。

 興行は当面、原則として無観客。有観客試合を行う場合は、「相当厳しい条件を課すことになる。座席も前後左右、どのくらい間隔をあければいいのか、検討し直すことが必要」と安河内事務局長。「相当厳しい条件」に関しては、換気、トイレの使用などの状況、エレベーターの利用条件、スタッフの手配、チケットのもぎり方に至るまで明文化。「検温一つでも、スタッフの人数を取られることになるし、検温で長蛇の列になり『密』になってしまってはいけない。明文化された条件を受け入れてもらうことができなければ、(有観客興行は)諦めていただかなければならないでしょう」(同事務局長)。

 7月は5日と12日の愛知・刈谷市での興行が予定されていたが中止に。代わって同12日に中日ジムで新人王予選が無観客で行われる予定となった。ボクシング興行としては、同16日の大橋ジム主催興行(東京・後楽園ホール)が再開初戦となる。無観客で実施され、同22日の三迫ジム主催興行(同)も無観客の予定。同19日(沖縄)と同25日(神戸)の興行はともに有観客を目指している。

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