志村けんさんNHK朝ドラが遺作…「エール」収録分そのまま放送 5月1日登場

志村けんさん

 タレントの志村けん(本名・志村康徳)さんが29日午後11時10分、新型コロナウイルスによる肺炎のため入院していた都内の病院で亡くなった。志村さんが出演するNHK朝の連続テレビ小説「エール」(月~土曜・前8時)では、志村さんの出演シーンを予定通り放送することを決めた。同局が30日、発表した。事実上の遺作になる。

 「エール」は志村さんにとって初の本格的ドラマ出演だった。作曲家・古関裕而をテーマにした作品で、窪田正孝(31)演じる主人公・古山裕一が幼少期から憧れる重鎮の作曲家・小山田耕三役で出演。志村さんは昨年12月から撮影に参加。3月6日まで計4回、スタジオでの撮影に参加していた。

 悲報を受け制作統括の土屋勝裕チーフ・プロデューサー(CP)は「いつまでも挑戦し続ける志村さんの姿に、出演者・スタッフ皆が、志村さんからエールをもらいました」とコメント。「『エール』での日本音楽界の重鎮という役は、まさに日本のお笑い界の重鎮という志村さんにふさわしい役ではなかったかと思います。最後まで演じていただくことを現場一同、望んでおりました」としのんだ。また、同局は「(志村さんの出演など)収録したシーンは、そのまま放送させて頂く予定です」としている。

 全26週のうち、現在は12週程度まで撮影が進んでおり、志村さんは第5週(4月27日~)の5月1日に登場予定。若くして賞を受賞する古山の活躍を小山田(志村さん)が知るシーンだ。同局関係者は「出演シーンは少ないが、物語の大事な役割を担っている」と話しており、第7週では、古山や古山の妻・音(二階堂ふみ)と共演。古山と面識はない時に「コロンブスレコード」に古山を陰で推薦するなど、大きな影響を与える役だった。

 未収録分については、まだ台本ができあがっておらず、代役を立てるか、出演シーンをなくすかなど対応は「未定です」(同局広報部)としている。土屋CPは「もっともっとこれからもご活躍されることを期待しておりましたので、本当に残念でありません」。この日はリハーサルを行い、31日から撮影が再開される。出演者は志村さんの遺志を継いで撮影に臨む。

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