朝乃山、新大関Vだ 夏場所へ稽古再開「常に優勝争いに加わっていかないと」

 大相撲春場所で11勝を挙げ、新大関に昇進した朝乃山(26)=高砂=が30日、東京・墨田区の同部屋で夏場所(5月10日初日、東京・両国国技館)に向けて稽古を再開した。約40分間、ストレッチに加えてゆったりと四股を踏んだ。「看板力士だし、負けていられない地位。常に優勝争いに加わっていかないと」。視線は初日に向けられていた。

 無心で土俵に集中する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、夏場所も開催可否を含めて不透明なまま。初の無観客だった春場所に続いて落ち着かない状況だが、「気にしても仕方がない。稽古するだけ」と心が揺らぐことはなかった。

 夏場所への思い入れは強い。昨年は平幕で初優勝を飾り、トランプ米大統領から表彰された。「あの優勝が一つの自信に変わった」。得意の右四つに磨きをかけて4場所連続2ケタ白星。新大関Vとなれば2006年夏場所の白鵬以来となる。

 25日の昇進伝達式当日、母校・富山商高相撲部の故・浦山英樹監督の家族から祝福された。「落ち着いたら富山に戻って『おかげさまで大関に上がれました。もうひとつ上(横綱)を目指します』と手を合わせたい」と亡き恩師にも誓う。26歳の新大関が大きな一歩を踏み出す。(小沼 春彦)

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