五輪代表を育成 飛龍高水泳部の杉山監督退任 OWS代表監督専念

飛龍高水泳部の監督を退任し4月からOWSの日本代表監督に専念する杉山氏

 静岡県内高校の名物指導者が高校を離れる。飛龍高水泳部の杉山康監督(62)が、今年度で退任することが30日、明らかになった。4月から現在務めている東京五輪種目のオープンウォータースイミング(OWS)の日本代表監督に専念する。

 飛龍高水泳部を長年指導してきた杉山監督が、同部の指揮官の座を降りる。1987年から水泳部の監督を務めた名将が、4月からは東京五輪種目となってるOWSの日本代表監督の仕事に専念する。高校は休職扱いで、代表活動以外は、母校・日大でコーチとして学生を指導していくことになる。

 飛龍の水泳部一筋で34年間、指導してきた。東京五輪で3大会連続出場を狙っている松本弥生(30)や藤森太将(28)など競泳だけでなく、北京五輪に近代五種で出場した村上佳宏(43)ら何人もオリンピアンを育てた。2015年にOWSの日本代表スタッフ入りしてからは、高校の指導との“二足のわらじ”を履いてきたが、東京五輪に向けた大事な年に、代表監督に重点を置くため、高校を離れることになった。

 新型コロナウイルス拡大の影響で、東京五輪は延期となった。今後は日本代表監督として、選考会など日程の調整や代表選手が決まったあとの強化などで、多忙になりそうだが、4月以降も飛龍には関わっていくという。「僕が高校に引っ張ってきた選手は残っているし、土日は時間があるので、沼津に来て指導することもあると思う」と、陰ながらチームを支える。

 4月以降、同水泳部は、土井大輔コーチと細川量也(かずや)コーチが、顧問として指導に当たっていく。

 ◆杉山 康(すぎやま・やすし)1957年5月28日、御殿場市生まれ。62歳。日大三島高から本格的に水泳を始めた。日大に進学し、卒業後、日大三島高で5年間、非常勤講師を務め、1987年に沼津学園高(現飛龍高)へ。166センチ、80キロ。家族は夫人と2男1女。

 ◆オープンウォータースイミング(OWS) 川、湖、海または水路など自然の水域で行われる長距離の水泳競技。2008年の夏季、北京五輪から10キロの正式種目となった。日本は、2012年ロンドン五輪で貴田裕美と平井康翔が初めて代表に選出された。東京五輪はお台場海浜公園で行われる予定。

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