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【大阪杯 今週のキーマン】松永幹夫調教師、ラッキーライラック5歳ラストイヤーへ「まだまだタイトルが欲しい」

ラッキーライラックの強さを信じ切る松永幹調教師

◆第64回大阪杯・G1(4月5日・芝2000メートル、阪神競馬場)

 春の中距離王決定戦、第64回大阪杯・G1は4月5日、阪神競馬場で行われる。ここを一番の目標に仕上げてきたのが、昨年のエリザベス女王杯勝ち馬、ラッキーライラックを管理する松永幹夫調教師(52)=栗東=。国内では初めて牡馬を相手にするG1となるが、“確信”を持って挑むトレーナーをヤマタケ(山本武志)記者が直撃した。

 ―ラッキーライラックは、前走の中山記念は2着だった。

 「昨年末の香港(ヴァーズ)から間隔が短かったぶん、調整はしやすかった。ただ、レースでは少し空いていたぶん、反応がよくなかったですね。正直、『ないかな』と思ったところから2着まできたんだから、改めて底力があるなと感じました」

 ―昨春は中山記念から阪神牝馬S、ヴィクトリアマイルのローテーションだったが、今年は大阪杯に参戦する。

 「去年は牝馬限定という面を重視しましたが、僕は以前から、ずっとスタミナがあると思っていました。そして実際に、昨秋は2200メートルのG1を勝たせてもらいましたから。今春は大阪杯がこの馬にとって、走りやすい条件だと感じましたから、一番の目標ですね」

 ―そのエリザベス女王杯は一昨年のチューリップ賞以来、1年8か月ぶりの勝利だった。

 「本当にうれしかったね。自分の中ではずっと『ラッキーライラックは走るんだ、勝ち運がないだけだ』と思っていたけど、ようやく結果に結びついたから。走るということも再認識できました」

 ―阪神JFを勝った2歳時から、ずっと一線級で走り続けている。

 「すごいですよ、この馬は。特に体幹がすごい。馬格もあって、しっかりしている。走りを見ても、本当に伝わってきます。カイバも食べるから、手加減せずに調教も積むことができる」

 ―デビューから約2年半が過ぎました。

 「今、考えてみると短いですよね。今年はラストイヤーなんです【注】。もう、あと何戦走れるかなという感じですよね。ゴールは分かっているので、残りの期間を大事にしたい、しっかり結果を出したいという思いは強いですね」

 ―今回は国内で初の牡馬相手のG1になる。

 「初の海外遠征で環境が変わったなかでも2着に入った香港で、十分にやれると分かりました。牡馬相手といっても、それだけの能力を持っている馬だと確信しています。本当に楽しみ。まだまだタイトルが欲しいですね」

 【注】ラッキーライラックの馬主であるサンデーサラブレッドクラブを始め、社台グループのクラブに所属する牝馬は6歳3月での現役引退が規定で決まっている。

〈取材後記〉 昨秋のエリザベス女王杯での復活V。松永幹調教師が目を通したレースを振り返る記事の多くが「スミヨン神騎乗」と、名手の見事な騎乗ぶりにスポットライトを当てていた。「それもあったとは思うんだけど、『ライラックも頑張ったんだよ、成長したんだよ』という思いが強くてね。もっとライラックを褒めてほしかったな」と笑った。

 豪快な動きを見せていたデビュー前から、同馬を取材させてもらっている。普段は大きなことを言うタイプのトレーナーではないが、体調不良だった3歳秋以外、この馬に関しては弱気な言葉を聞いたことがない。常に厚い信頼にあふれている。ラストイヤーに懸ける思いは人一倍強いはずだと感じた。(山本 武志)

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