“ダブルみゆう”木原・長崎組が初優勝…仲良しコンビ、女子複日本勢2年連続制覇

女子ダブルスを制しVサインする木原(右)、長崎組

◆卓球 ワールドツアー・グランドファイナル 最終日(15日、中国・鄭州)

 【鄭州(中国)15日=林直史】女子ダブルスで木原美悠(15)、長崎美柚(17)=エリートアカデミー=組が初出場で優勝を飾った。決勝で田志希、梁夏銀(韓国)組に3―0で快勝した。同種目の日本勢の優勝は4度目で、昨年の早田ひな(19)=日本生命=、伊藤美誠(19)=スターツ=組に続き2年連続。女子シングルスは陳夢(中国)が大会3連覇を果たした。男子シングルスは樊振東(中国)が世界王者の馬龍(中国)を破り、頂上決戦を制した。

 新進気鋭の“ダブル(W)みゆう”が世界一に輝いた。長崎は10月のドイツOP決勝で敗れた世界3位の韓国ペアをストレートで下すと、両手を突き上げた。準決勝では世界選手権金メダルの王曼ユ、孫穎莎(中国)組に大逆転で勝利するなど、強豪ペアを次々と撃破しての優勝に「正直、信じられない」と目を丸くした。

 表彰台には2人で手をつないで上がり、笑顔がはじけた。17歳の長崎と15歳の木原はエリートアカデミーに所属し、寮も同部屋だ。海外遠征中も大好きなタピオカドリンクを求めて出かけるなど、仲良しの2人が試合中に大切にするのが笑顔。「すごい!」「ごめんね」と声を掛け、笑い合って次のプレーに入ることで緊張がほぐれるという。

 大会最年少優勝記録は14年の平野美宇、伊藤美誠の計28歳だが、当時は中国勢が参戦していなかった。計32歳でつかんだタイトルの価値は高い。12月の世界ランクで初めて1位に立ち、オーストリアOP、世界ジュニア選手権と国際大会3連勝。長崎は「(開幕前日の年間表彰式で)ドレスを着るのが最終目標だった」「先輩方が強いので自分たちは太陽と陰の陰」と自虐発言を連発したが、今月初めにはシングルスでも日本勢初の世界ジュニア女王に輝き、木原も1月の全日本選手権で史上最年少準Vの実績を誇る。

 決戦前夜もたっぷり12時間睡眠で臨むなど、大舞台にも動じない2人が目指すのは24年パリ五輪だ。木原は「パリは絶対に出るという意識で日々練習をしていきたい」と目を輝かせた。

 ◆木原 美悠(きはら・みゆう)2004年8月3日、兵庫・明石市生まれ。15歳。4歳で卓球を始め、全日本選手権は小学生以下で5度優勝。小学4年でジュニアの部に出場し、高校生に3連勝。父・博生さんは元卓球選手で教室「ALL STAR」を運営。姉と兄も元選手。164センチ。

 ◆長崎 美柚(ながさき・みゆう)2002年6月15日、神奈川・海老名市生まれ。17歳。祖父が神奈川大卓球部監督だった影響で5歳の時に岸田クラブで始める。17年全日本ジュニアV。18年世界選手権団体戦銀メダル。19年世界ジュニア2冠。趣味は手芸。164センチ。

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