京産大・大西監督が勇退「終わるつもりなかった」元木ヘッドか伊藤コーチが後任

日大に敗れた京産大・大西監督(中)は選手から胴上げされた

◆ラグビー全国大学選手権 ▽3回戦 日大24―19京産大(15日・熊谷ラグビー場)

 3回戦4試合が行われ、この日が初戦の関西勢は京産大が19―24で日大に惜敗し、チームを率いて47季目の今季限りで退任する闘将・大西健監督(69)がラストシーズンを終えた。同大は筑波大に7トライを奪われ17―48で大敗。関学大は朝日大を38―19で破り、6季ぶりの全国白星を挙げた。21日の準々決勝で関学大は昨季全国王者の明大戦(秩父宮)、関西王者・天理大は流通経大戦(花園)に臨む。

 1トライ差で及ばず、日本一に挑み続けた大西監督の挑戦が終わった。試合後、選手、スタッフが泣き崩れる姿に指揮官は「今日終わるつもりはなかったんで、感情は準備してなかったんですけどね。最後だから泣いてくれているのかなと。あれを見て、実感しました」と目頭を熱くした。

 こだわり続けたFW戦で、日大に互角以上の戦いを見せた。それでもミスも重なり、念願の大学日本一にはとうとう届かず。「勝って、言おうと思っていたことがあるんです。日本一は大きな意味があるけど、全てじゃない。勝つためにどれだけの努力をしたかに意味がある。ずっと日本一になるための努力をしてきた。そこには悔いはない。でもこれは、勝って言わなきゃいけなかった」。選手たちとともに続けてきた努力を誇り、心残りものぞかせた。

 関係者によると、大西監督の後任は明大OBの元木由記雄ヘッドコーチ(48)と、京産大OBの伊藤鐘史FWコーチ(39)に絞られているもよう。今年度で京産大の教授職も退官する大西監督は来季以降、新監督へのアドバイスなど部の総合的なサポートを任される見通しだ。大畑大介ら多数のW杯選手を育てた名物監督は、戦いを終えて「ラグビーに恩返ししたい」と穏やかなほほ笑みを浮かべていた。

 ◆大西 健(おおにし・けん)1950年2月19日、東京都生まれ。69歳。啓光学園(現・常翔啓光学園)、天理大卒。天理大コーチを1年間務めた後の73年、23歳で京産大監督に就任。関西大学Aリーグで90年度初Vなど4度優勝。全国大学選手権4強7度。08年度限りで辞任し、09、10年度は総監督。11年度から監督復帰。主な教え子はウィング大畑大介、ロック伊藤鐘史(いずれも元神戸製鋼)、SH田中史朗(キヤノン)ら。

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