【ヒルマニア】筒香「ヤンキースキラー」への期待…田中との対決楽しみ

筒香

 今季、ア・リーグ東地区優勝のヤンキースに7ゲーム差を付けられ2位に終わったレイズ。今季の対戦成績はレイズが7勝12敗と惨敗。実は得点が56点対96点と打ち負けていた。本紙ベースボールアナリストの蛭間豊章記者は強打の筒香に「ヤンキースキラー」の役割が求められていると分析する。

 レイズが筒香を獲得した理由は、より一層の打線強化のためとされているが、中でも好敵手のヤンキースに立ち向かえる左打者が欲しかったのではなかろうか。

 レイズはヤ軍戦で今季7勝に終わったが、最後の2勝はヤ軍が地区優勝を決めた後、ローテ投手を休ませた試合だった。総得点で40点も少なかったのは、完全に打ち負けたためと言える。

 ヤ軍戦での個人打撃成績を見ても、主砲メドーズが3割1分、5本塁打と奮闘したものの、実は打点はわずか6点。彼を除いて10打席以上立った13人中、2割5分超えはN・ロウ(2割6分3厘)だけ。中でも今季チーム最高の出塁率3割6分9厘をマークし、計56本の長打を放った正左翼手のファムはヤ軍戦に限ると、打率2割1分4厘で23三振、長打は二塁打を6本打ったが、打点は2しかなかった。これがパドレスへトレードされた理由と疑いたくなるような不振だった。

 6月17日には田中将大に完封負け。対田中は通算4勝10敗と苦手にしている。さらにヤ軍には投手史上最高額の9年総額3億2400ドル(約353億円)の大型契約を結んだコールが加わった。また、昨年19勝しながら今季は右肩の炎症で大きく出遅れたセベリーノと、右の剛腕トリオがそろうことになる。それを考えれば左打ちのスラッガー補強は必須なのだ。

 2年前までレイズに在籍していたロンゴリア(現ジャイアンツ)はヤ軍戦で、13年にシーズン9本塁打、20打点をたたき出すなど通算35本塁打。キラーぶりを発揮した。レイズのファンは、筒香にロンゴリア以来の「ヤンキースキラー」となることを期待している。ちなみに日本プロ野球で田中対筒香の対戦はない。初の勝負が、今から楽しみだ。

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蛭間 豊章
 (ひるま・とよあき)1954年3月8日、埼玉県生まれ。名門・大宮高野球部は1年で退部したが、野球への愛着が募り、73年報知新聞社入社。記録記者、MLB専門記者と野球一筋。野球知識検定3級。ウェブ報知内のブログ「ベースボール・インサイド」(https://weblog.hochi.co.jp/hiruma/)や野球コラムも執筆中。愛称は「ヒルマニア」。

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