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【香港カップ・能力分析】香港勢と日本勢による争い…前のポジションで速い脚を使う馬が有利

 G1香港カップが12月8日に迫った。過去5年を振り返ると、香港調教馬が3勝、2着3回、3着2回。日本調教馬が2勝(2015年エイシンヒカリ、2016年モーリス)、2着2回(2015年ヌーヴォレコルト、昨年ディアドラ)、3着2回(2016年ステファノス、2017年ネオリアリズム)と、近年は香港勢と日本勢による争いとなっている。

 レースラップにも傾向がある。過去5年の香港カップにおける前半800メートルの平均タイムは50秒64と、シャティンの2000メートル戦としてはペースが緩みがち。後方一気の追い込みは決まりづらく、ある程度、前のポジションで速い脚を使うのが理想となる。

 日本のウインブライト(牡5歳、美浦・畠山厩舎)は、4月のG1クイーンエリザベス2世Cを快勝。前哨戦分析でも記したとおり、1番ゲートを利した立ち回り、前半800メートルが48秒台の淀みないペースと、好条件も重なって勝利をつかんだ。しかし、今回は8頭立てとはいえ大外8番ゲート、スローペースの見込み。春とは真逆の条件だけに、地力の高さでどこまでカバーできるかだろう。

 迎え撃つ香港勢はどうか。タイムワープ(セン6歳、香・Aクルーズ厩舎)とグロリアスフォーエバー(セン5歳、香・ロー厩舎)の兄弟は、ともに逃げ・先行の脚質で展開のカギを握る。それぞれ2017年、昨年の香港カップ優勝馬で、前残りを警戒する必要がある。特にタイムワープは今シーズン初戦のG3レディースパースで逃げ粘って2着と、久々にこの馬らしい走りを見せた。復調している可能性があり、要注意だ。

 ライズハイ(セン5歳、香・ファウンズ厩舎)は、鋭い決め手が魅力。6月のG3プレミアプレート(芝1800メートル)では後半400メートル21秒73、10月のG2シャティントロフィー(芝1600メートル)では同21秒60と、速い上がりをマークして優勝した。芝2400メートルのG1チャンピオンズ&チャターCでエグザルタントの2着となった実績もあり、軽視できない。

 フローレ(セン5歳、香・ロー厩舎)も瞬発力を生かしたいタイプ。3月に制した香港ダービー(芝2000メートル)や11月の前走G2ジョッキークラブC(2着)のように、道中で十分に息が入れば、最後は着実に伸びてくる。

 アイルランドのマジックワンド(牝4歳、Aオブライエン厩舎)は、前走の豪G1マッキノンS(芝2000メートル)で待望のG1制覇。マッキノンSのほか、ともに2着だった8月の米G1アーリントンミリオンと9月のG1アイリッシュチャンピオンSを見ても、スローペースからの瞬発力勝負を苦にしない。好位からそつなく伸びるレース巧者でもあり、侮れない一頭だ。

 フランスのエディザ(牝3歳、仏・ドゥロワイエデュプレ厩舎)は、米ベルモントのジョッキークラブオークス招待S(芝11ハロン)での差し切り勝ちが鮮やかだった。欧州勢は近年目立たないが、過去には2004年のアレクサンダーゴールドラン、2006年のプライド、2010年のスノーフェアリーと牝馬による優勝例もある。アレクサンダーゴールドランとスノーフェアリーがエディザと同じ3歳だったことは押さえておきたい。

◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、南関東版・競馬ブックと研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。12月8日(日)16時30分から、ラジオNIKKEI第1「香港国際競走実況中継」に出演予定。

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