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【香港スプリント・能力分析】例年以上に層が厚い香港勢…ダノンスマッシュのライバル達を分析

 G1香港スプリントが12月8日に迫った。日本のダノンスマッシュ(牡4歳、栗東・安田隆厩舎)は、2012年と2013年に連覇を果たしたロードカナロアとの父子制覇が期待される。G3キーンランドCなど重賞3勝は右回りの直線平坦コースで挙げたもので、同様のコース形態のシャティンは合いそうだ。しかし、香港勢は例年以上に層が厚い。

 新興勢力のエセロ(セン3歳、香・ムーア厩舎)は、前哨戦のG2ジョッキークラブスプリントを好時計で楽勝。管理するムーア調教師が、かつて手掛けた名マイラー・エイブルフレンドを引き合いに出しながら絶賛する快足馬だ。前々走のクラス2ハンデでは、芝1000メートルのコースレコードとなる54秒69で勝利し、往年の名馬セイクリッドキングダム(2007年と2009年の香港スプリントに優勝)の記録を0秒01更新した。

 6戦5勝と底を見せていないが、不安材料もある。ゲートの出があまり速くないことだ。3走前のクラス2ハンデ(芝1200メートル)では、スタートで立ち遅れて先手を取れず、馬群に包まれると折り合いを欠いて3着に敗れた。今回は絶好の1番ゲートを引いたホットキングプローン(セン5歳、香・サイズ厩舎)、さらにはG1チェアマンズスプリントプライズ2着のラタン(セン6歳、香・ギブソン厩舎)も加わり、先行争いが激化しそう。二の脚の速さは抜群だが、果たしてスムーズにハナを切れるか。

 また、これまで3歳馬による香港スプリント制覇はなく、南半球産3歳馬に限ると、ほかの3レースも含めて香港国際競走で勝った例がない。エセロが強靭な古馬を相手に歴史的勝利をつかむか。このレース最大の焦点だろう。

 古馬勢では前哨戦分析でも書いたように、昨年の3着馬でチェアマンズスプリントプライズの覇者ビートザクロック(セン6歳、香・サイズ厩舎)はここまで順調。ケガで休養していたミスタースタニング(セン7歳、香・ロー厩舎)とディービーピン(セン7歳、香・サイズ厩舎)も、休み明けをひと叩きされて復調の可能性は十分にある。特に前者は2番ゲートを引いて、再び名手ボウマンを鞍上に迎える。史上初の香港スプリント3連覇へ向けて態勢は整っただろう。

 インハータイム(牝7歳、豪・リース厩舎)は、オーストラリアのスプリント路線でトップクラスの一頭。豪G1ライトニングS(芝1000メートル)と豪G1ザ・ギャラクシー(芝1200メートル)を制しており、実績は確か。前走の豪G1VRCスプリントクラシックでは好位からしぶとく粘って3着と、前のポジションで競馬ができる点も魅力だ。

 ◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、南関東版・競馬ブックと研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。12月8日(日)16時30分から、ラジオNIKKEI第1「香港国際競走実況中継」に出演予定。

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