【尾車親方の目】朝乃山、急激な地力アップ!新スター誕生

朝乃山(右)が寄り切りで明生を下す(カメラ・保井 秀則)

◆大相撲九州場所10日日 ○朝乃山(寄り切り)明生●(19日・福岡国際センター)

 朝乃山が同年代の明生を圧倒した。左足の踏み込みが鋭く、同時に右肩で明生の体をはじいた。すぐに左上手を取って右のかいな(腕)を返して豪快に寄り切った。理にかなった左足と右肩の動きといえる。右肩で相手の上体を浮かせると左上手が近くなる。急激な地力アップ。私見だが、今場所で12勝か13勝、初場所で11勝ぐらいなら春場所が大関取りになると思う。

 正攻法の相撲はけがのリスクも少ない。負けるシーンは、前に出て土俵際の逆転技か突き落としで倒れるぐらいか。苦し紛れの引き技がない分、大きなけがもない。新しいスターが誕生したと断言できる。

 横綱や大関になるには勝ち方が大事だ。この相撲なら確実に10番か11番を勝つことができるという安定感が必要になる。朝乃山の左上手を取ってからの右四つは、専門家から見ても大関に近い相撲といえるだろう。(スポーツ報知評論家)

九州場所星取表

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