川内優輝、大迫傑の創設大会に興味も自身の参戦は慎重

世界陸上後、初レースに出場した川内(左)。レース後、大迫が創設の意思を表明した新規大会について興味を示しつつも自身の出場に関しては慎重な態度を示した

 プロランナーの川内優輝(32)=あいおいニッセイ同和損保=は20日、マラソン日本記録保持者の大迫傑(28)=ナイキ=が19日にツイッターで2021年3月をめどに自ら大会を創設する決意を表明したことに言及。大迫の新たな取り組みに興味を示すと同時に川内自身の参戦については否定的な見解を示した。この日、川内は29位に終わったカタール・ドーハ世界陸上マラソン(10月5日)の後、初レースとして東京・板橋区で行われた「板橋区・高島平ロードレース」20キロにゲストランナーとして参加し、1時間2分37秒の平凡な記録でゴール。全日本大学駅伝(11月3日)の登録メンバー(13人)から外れた各校のBチーム選手らが出場した中で16位相当と苦戦を強いられた。レースは帝京大の山根昴希(3年)が1時間34秒で優勝した。

 大迫は19日にツイッターで「再来年2021年3月辺りを目処に日本で世界との差を縮めるための大会を作ります。候補地、正確な時期、スポンサー、全く決まっていません。でも、意志があるその先に、同士を含め、色々なものが着いてくると僕は思います。これが本当のアスリートファーストだと信じて。」となどと投稿。新規大会の創設という大迫の画期的な考えについて、大学時代からしのぎを削ってきたマラソン前日本記録保持者の設楽悠太(27)=ホンダ=、青学大の原晋監督(52)らも、それぞれのツイッターで賛同と支援を表明した。

 一方、川内は大迫とツイッター上で熱い論争を展開した。

 川内が「大迫選手が東京マラソン財団に事実上の戦線布告」などと投稿したことを受け、大迫は「これはもう選手として何かを追及している人の目線、発言じゃない。すごく残念です。僕は何処かと戦争したい訳じゃなく、東京オリンピック後の選手のモチベーションや、気象情報など選手にとってベストな時期を考えただけです」などと反論。川内が投稿の真意などを再度、投稿すると大迫は「川内選手のような影響力がある方が宣戦布告と言われると、この取り組みが単に東京vs別の大会とされてしまい、本来の意図とは別の注目のされ方をしてしまうと思い、強く否定させて頂きました」と丁寧な言葉で反応。これを受けて川内が「煽(あお)ってしまいましたが、それはいちマラソンファンとして、大迫選手のやろうとしていることに非常に興味があることの裏返しですので、今後の取組みの推移を注視させてもらいます」と返し、マラソンファンが注目した2人の論争は収束した。

 それから一夜明けた20日、高島平ロードレースを終えた後、大迫による新規大会の創設に対し、改めて言及。大迫の取り組みに敬意と興味を示すと同時に自身に参戦については慎重な考えを示した。「おそらく大迫選手は2時間3~4分の記録を狙うことを大会のコンセプトとしていると推測します。私の目標とするタイムは2時間7分台。狙いが合わないので、私が出場することはないと思います」と丁寧に説明した。

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