札幌山の手、リーチ魂トライ3発満願

後半24分に17点目のトライを決める片江(カメラ・小林 聖孝)

 南大会決勝は、札幌山の手が函館ラサールを19―0で破り、2年連続18度目の優勝。ニュージーランド出身の高校日本代表候補NO8ヴェア・タモエフォラウ(3年)=186センチ、121キロ=らが、同校OBの日本代表リーチ・マイケル主将(31)=東芝=のW杯での大活躍に発奮して完勝した。北大会決勝は旭川龍谷が7―0で遠軽を破り、2年連続4度目の優勝を決めた。優勝両校は全国大会(12月27日から、大阪花園ラグビー場)に出場する。

 札幌山の手フィフティーンが“リーチ魂”を、受け継いだ。8年連続同一カードとなった決勝。双方なかなか得点できない展開で、後半4分に均衡を破ったのは、今月の国体で右足を故障し、決勝が今大会初出場となったNO8タモエフォラウだ。「リーチさんは痛んでも弱音を吐かない。自分もそうなりたかった」と後半4分、モールで敵陣前まで押し込み、自ら持ち出し左隅に先制トライ。ゴールも成功、勢いに乗せた。

 11分にはSH片江凛(3年)が、右隅にトライ。24分にもタモエフォラウが左サイドをパワフルな突進でゲイン、片江にラストパスを出し3本目のトライで勝負を決めた。タモエフォラウは「リーチ先輩、日本代表は『ONE TEAM』、僕たちはこの試合で兄弟になれた」と胸を張った。

 リーチと同じフランカー原田季弥主将(3年)はハードタックルで完封勝ちに貢献し「常に体を張り前線に立つ、リーチさんのキャプテンシーを見習いました」と力を込めた。原田主将を始め札幌山の手の12選手は、9月に札幌ドームで行われたW杯2試合でボールパーソンを務め、世界のトッププレーを目の当たりにし大きな刺激を受けた。20日には選手全員で、日本対南アフリカ戦を札幌ドームでPV観戦、試合前には日本代表ソング「ビクトリーロード」を皆で歌う。

 2004年、札幌山の手高はNZのセントビーズカレッジと姉妹校提携を結び、当時15歳だったリーチ・マイケルが第1期生として留学。努力を重ね大きく育った。リーチにLINEで優勝を報告した佐藤幹夫監督(58)は「リーチは、出身や環境が違っても『ONE TEAM』になれることを証明してくれた。我々もその精神で、花園で初の3回戦進出、シード校撃破を目指したい」と気合を入れた。(小林 聖孝)

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