【巨人】さぁ優勝決定ウィーク!原監督、最短Vの20日・DeNA戦へ山口俊で決める

中日戦に向けて名古屋入りする原監督

 優勝マジック4の原巨人がいよいよ“Vウィーク7連戦”に突入する。腰痛の菅野を欠く中、現状の最短Vとなる20日のDeNA戦(横浜)に、リーグ単独トップ14勝の山口が先発。前回2014年もリーグ制覇を決めた、かつての本拠地ハマスタで、自身のプロ入り初Vを狙う。チームは18日からの中日2連戦(ナゴヤD)に備え名古屋入り。原監督は「一歩一歩ですよ」と、一戦必勝を誓った。

 まだ、気持ちの高ぶりはない。“優勝決定ウィーク”を迎えても、原監督の胸中は実に穏やかなものだった。マジック4として、18日からオール敵地での7連戦を迎える。「一歩一歩ですよ。あした勝ったら優勝だっていうふうに早くなりたいなぁ、とは思うけどね。コメントとしては、まだ何も出すものがないね」。泰然自若という言葉がぴったりだった。

 現状での最短Vは20日のDeNA戦(横浜)。これまでは最短の条件に、DeNAの敗戦など他力の部分も含まれていたが、相手の結果にかかわらず、18日から3連勝すれば5年ぶりのリーグ優勝となる。

 18日からの中日2連戦では、高橋、メルセデスが先発予定。連勝で舞台を整えたら、いよいよ優勝のかかる一戦にマウンドに上がるのは、山口だ。菅野が腰痛で登録抹消となっている現状で、最も信頼できる男が、一気に決める。重圧がかかるマウンドになるが、「その時になってみないと分からないですけど、でもやることは変わらない。チームが勝つためにどういうピッチングをするか。それだけです」と、静かに闘志を燃やした。

 現在、14勝(4敗)、勝率7割7分8厘、175奪三振で投手部門3冠に立つ。だが、今はチームの優勝しか頭にない。優勝は大分・柳ケ浦高時代、04年秋の神宮大会で達成したのが最後。不思議とプロでは優勝争いすら縁がなかった。「14年目で初めての感覚の中で野球ができている。最後までチームとして戦ってるというか。順位が決まってくると、どうしても個人成績に目がいきがちになる。そうじゃなくて、常にどうやったらチームが勝てるのかというか」。プロとしてこの上ない幸せな戦いが、新鮮に感じる日々。あるはずの疲れも感じないくらい、気持ちは充実している。

 しかも舞台は古巣の本拠・横浜スタジアムという数奇な縁も重なった。「不思議な感覚ですよね。FAで出ていって、そういう可能性があるところで、横浜スタジアムというのは。僕自身もそれを聞いた時に不思議な感覚になりましたね」。05年高校生ドラフト1巡目での入団から、16年オフにFA宣言するまで、育ててもらった感謝の気持ちを忘れたことはない。成長した姿を見せることが恩返しと信じて、無心で右腕を振るつもりだ。

 この日、3投手を含む先発陣はG球場で調整後に名古屋入り。名古屋で登板予定のない山口、桜井も遠征に帯同し、優勝に向けた雰囲気を全員で作り出す。一気に決める。機運は最高潮に達した。(西村 茂展)

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