【巨人】阿部、Vへフル回転「緊迫感のある試合で使ってもらえることは本当にありがたいこと」

完全復活を宣言した阿部

 巨人の阿部慎之助捕手(40)が17日、完全復活を宣言した。15日の阪神戦(東京D)で右手に死球を受けて負傷交代するも、翌16日には代打で登場。影響を感じさせないフルスイングを見せ、最後は四球で出塁した。

 「昨日(16日)あれだけマン振りできていたし、死球はもう大丈夫。スタメン? 言われた時にいけるようにしっかり準備する」

 18日の中日戦(ナゴヤD)から7連戦が控えるが、阿部もフル稼働して優勝へのラストスパートを支える覚悟だ。

 奇跡的な回復力だ。死球を受けた直後は背中からその場に倒れ込み、しばらく動けないほどの衝撃と痛みに襲われた。最悪の事態も頭をよぎったが、病院で検査した結果、幸い骨に異常はなかった。翌日の練習中には、チームスタッフを通じて、相手投手の岩崎が謝罪したがっていることを知ったが、阿部は首を振った。

 「謝る必要なんかない。あっちも必死。こっちも必死。真剣勝負の中で起きたことなんだからしょうがない」

 笑みを浮かべながら、そう気遣った。

 優勝へのマジックは4。5年ぶりのリーグ制覇は目の前だが、だからこそ、百戦錬磨の背番号10は戒めた。

 「みんなが一戦必勝の気持ちで戦うのは当たり前だけど、『なにかあるんじゃないか』ということを頭に入れてやらないといけない。マジックが減っていくと高揚感はあるんだけど、油断しないことが大事。どれだけ気を引き締めてやれるかだと思う」

 大逆転優勝したこともあれば、その反対の立場になったこともある。優勝経験者が少ない今のチームにとっては、特に重みのあるメッセージだ。

 開幕時は代打の切り札として待機していた。ヤマ場の8月以降は、5番打者としてスタメンを張っている。

 「こういう優勝がかかった緊迫感のある試合で使ってもらえることは本当にありがたいこと。なんとかそれに応えられるようにしないといけない」

 阿部が先発出場した試合は勝率6割1分3厘で、ベンチスタート時は同5割3分5厘。チームに及ぼす影響力は、数字も証明している。(尾形 圭亮)

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