【浦和】興梠、豪快ヘッドでACL2年ぶり4強 日本人最多25点目「DF陣が食いしばって守れてよかった」

上海上港と引き分けて準決勝進出を決め、喜ぶ興梠(中央)ら浦和イレブン(カメラ・頓所美代子)

◆アジア・チャンピオンズリーグ2019  準々決勝第2戦 浦和1―1上海上港=2戦合計3―3アウェーゴール数で浦和の勝利=(17日、埼玉スタジアム)

 2017年以来、3度目の優勝を目指す浦和が、2年ぶりの4強入りを決めた。ホームで上海上港に1―1で引き分けたが、2戦合計で3―3となり、アウェーでのゴール数(2―1)で上回った。前半39分にFW興梠慎三(33)がACL日本人最多、大会歴代5位タイとなる通算25点目で先制。終盤の猛攻を1失点に抑えて準決勝に駒を進めた。準決勝は、18日に行われる鹿島―広州恒大戦の勝者が相手となる。

 興梠が豪快なヘッドでぶち込んだ。前半39分、MF関根の左クロスに対し、相手DFの視界から消える巧みな動きで振り切り、頭で合わせた。シュートは相手GKの左手、バー、再び左手をはじいてネットを揺らした。これでACLは3戦連発。日本人最多得点を更新し、MFリカルド・グラル(広州恒大)と並ぶ大会歴代5位タイの通算25点目。左胸のエンブレムにキスして右手で力強くガッツポーズして喜んだ。

 史上初となる3度目のACL制覇へ一歩前進。7戦勝ちなしで15位と低迷するリーグ戦の上昇につながりそうな一撃に「コンスタントに得点できたのはチームメートのおかげ。記録を伸ばしたい」と声を弾ませた。

 11年前の苦い記憶がある。鹿島時代の2008年、準々決勝第2戦の敵地・アデレード戦(0●1)。シュートがポストにはじかれるなど決定機を決められずに敗れ、「全部俺のせい」と涙を流した。エースとして得点を決めきるため、練習から意識を変え、翌09年はリーグ12得点。長年かけて築き上げた貪欲な姿勢で、この日はゴールバーの内側に決めきる決定力を発揮した。「30歳までやって(地元の)宮崎に帰るよ」と語っていた若者は、33歳で浦和の絶対的な存在として君臨している。

 1―1以下の引き分けでも突破が決まり、元ブラジル代表FWフッキらが欠場と有利な状況の中でも試合前から「0―3で負けてるくらいの気持ちでやるべき」と危機感を発信。4日のルヴァン杯準々決勝第1戦・鹿島戦(2●3)に0―3の後半から途中出場した時にプレーとともに「情けない。勝つ気あるのか!」とゲキを飛ばした。仲間を鼓舞する存在を担ってきた。

 準決勝は鹿島と広州恒大の勝者と戦う。「個人的には鹿島とやりたい。ルヴァン杯のリベンジをしたい」。古巣を破ってアジアの頂に手をかける。(星野 浩司)

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