尾車親方が井筒親方悼む…電話で「アニキ~」甘えてくれたヤンチャ坊主

尾車親方

 電話口で何度も「アニキ~」と甘えてくれた井筒親方が逝ってしまった。さみしい限りだ。

 1987年に尾車部屋を創設、協会の監察部で先代の井筒親方にお世話になり「ウチの部屋に出稽古においでよ」と声をかけてもらった。埼玉・草加市の部屋からタクシーで東京・両国の井筒部屋まで行って、当時の関脇・逆鉾関に胸を出してもらった。素早い立ち合いからの2本差しで、腰を振りながら前に出る相撲は切れ味十分。私と目が合うとヤンチャ坊主のような顔をクシャクシャにしてあいさつを返してくれたことを思い出す。

 お互いに部屋を持ってからは何度も食事に誘ってくれた。井筒親方はグルメ派で浅草の小料理や向島の料亭で大いに盛り上がった。最近はお互いに体調を崩し外で会うことは少なくなった。それでも「アニキ~」と何度も電話をくれた。

 最後に連絡が来たのは6月中旬だった。秋場所前の取組編成会議にも顔を出さなかったので心配になり、メールをしたが、返事はなかった。私より4歳下の58歳。残念で仕方がない。(スポーツ報知評論家)

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