朝乃山、2度目Vへ8勝目「自分の相撲を取りきることだけ考えた」

朝乃山(右)が寄り切りで志摩ノ海を下す

◆大相撲秋場所10日目 ○朝乃山(寄り切り)志摩ノ海●(17日・両国国技館)

 夏場所で初優勝を果たした朝乃山が、志摩ノ海を寄り切りで下して8勝目。初Vに向け、1敗だった隠岐の海と明生がともに敗れ、2敗を守った優勝経験者の貴景勝、御嶽海ら5人とトップに並んだ。10日目終了の時点でトップが5人並ぶのは2016年名古屋場所以来。秋場所の優勝争いは、まさに大混戦となってきた。

 前しか見えなかった。踏み込んだ朝乃山の右差しは志摩ノ海におっつけられるも「(右が)入ったので、あとは前に前にということだけ考えた」。かまわず押し込んで寄り切り。「負けてもいいので、自分の相撲を取りきることだけ考えた」と揺るがぬ四つ相撲で8勝目を挙げ、勝ち越しを決めた。

 取組前にはうれしいニュースも飛び込んできた。富山県出身でバスケットボール男子日本代表の馬場雄大(23)がNBAダラス・マーベリックスとの最終交渉に入った。NBAウィザーズの八村塁(21)にも対抗心を燃やしていた25歳は「2人とは同じ富山のアスリートとして、切磋琢磨(せっさたくま)して地元を盛り上げたい。いい刺激になりますね」と笑顔。今場所は同じく富山県出身で人気ユーチューバーのはじめしゃちょーが懸賞金をかけるなど、地元との縁を力に変えて白星を積み上げてきた。

 後半戦に入るが、すでに三役以上との対戦は終了。両横綱らの休場もあり、2敗が5人並ぶという大混戦となっているが、夏場所以来2度目の優勝も可能性は十分だ。「先場所は(7勝8敗と)悔しい思いをした。あと5日、ここからが勝負」と油断はない。三役経験がない平幕58年ぶりのVから約4か月。再び賜杯に手を伸ばす。(太田 涼)

取組結果

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