東海大札幌・上村塁、公式戦初完封「チームを勝利に導けてうれしい」

8回5安打無失点と好投した東海大札幌・上村(カメラ・川上 大志)

◆秋季全道高校野球 札幌予選 ▽Cブロック代表決定戦 東海大札幌7―0立命館慶祥=8回コールド=(17日・札幌円山)

 3地区で7試合が行われた。代表決定戦が行われた札幌では東海大札幌が立命館慶祥に7―0で8回コールド勝ちした。右腕・上村塁(2年)が8回5安打無四球無失点の好投。NBA選手の八村塁(ウィザーズ、21)と一文字違いの新エースが、3年ぶり25度目の地区代表に導いた。札幌日大は札幌藻岩に9―0、札幌国際情報は札幌光星に7―6で勝利。空知では、滝川西が滝川を4―3で下した。

 大事な試合で、8回を無四球無失点。東海大札幌のエース・上村は仲間と笑顔で喜びを分かち合い「チームを勝利に導けてうれしい」と胸を張った。

 全24個のアウト中、内野ゴロが18と凡打の山を築いた。三振は5つだったが、大会前にスライダーの握りをアレンジして習得したカットボールと、自己最速を1キロ更新する139キロの直球を投げ分け相手を惑わせた。完投を逃した2回戦(対札幌東、4〇2)の悔しさも晴らした。「打たせて取るという持ち味を出せた」と話す上村に、大脇英徳監督(44)も「冷静なマウンドさばきがリズムを生んだ」と賛辞を送った。

 地元で大変な思いをしている家族に、最高の贈り物だ。千葉・君津市出身で、実家は今月9日の台風15号の被害を受け、4日間停電した。この日は母・紀子さん(49)がスタンド観戦。厳しい状況の中来てくれた母を勇気づける快投に、「いい所を見せられた」とはにかんだ。日本人初のNBAドラフト1巡目指名を受けた八村選手と同じ名前は野球好きだった祖父・一吉さんに名付けられた。一文字違いとあって、学校の先生や友人からも「最近はハチムラって呼ばれています」と笑顔。応援してくれる家族や友人たちのためにも、本家に負けない活躍を誓う。

 15年のセンバツ準優勝(当時は東海大四)を果たした先輩たちの姿にもあこがれ、北の大地へ覚悟を持って渡ってきた。「このユニホームの1番は重い。全道も自分が投げ抜くつもりで、八村さんに負けないくらい活躍したい」と力を込める新エースと共に、東海大札幌が秋全道から春の聖地を目指す。(川上 大志)

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