【湘南】曹監督パワハラ疑惑の不安ぬぐえず敗戦…騒動後初の公式戦

試合後、声援を送るサポーターにあいさつする湘南イレブン

◆明治安田生命J1リーグ第23節 湘南2ー3鳥栖(17日・BMWス)

 曹貴裁(チョウ・キジェ)監督(50)による選手・スタッフへのパワハラ疑惑が発覚後初の公式戦に臨んだ湘南は、ホームで鳥栖に2―3で敗れた。指導を控えているチョ監督に代わり、高橋健二コーチ(49)が指揮する中で、2点を先制されながらも同点に追いついたが、後半ロスタイムに失点した。試合前には真壁潔会長がサポーター向けの説明会で騒動を謝罪した。F東京は広島に0―1で敗れたが首位を守った。

 指揮官のパワハラ疑惑による不安を振り払う勝利はつかめなかった。

 0―2の前半43分にFW松田が決め、後半12分にMF古林が同点弾。だが、シュート23本を打ちながら3点目を奪えず、逆にロスタイム5分に鳥栖に決勝弾を浴び力尽きた。曹監督に代わって指揮した高橋健二コーチは「この1週間、選手は難しいところはあったと思うけど、熱や一体感を落とさずやってくれた」とねぎらった。

 この日はサポーターがゴール裏で「愛するクラブを俺達はこれからもいつまでも信じている」と書かれた横断幕でチームを鼓舞。500枚限定で販売され、完売した曹監督の顔と「Acceleration」の文字が描かれたTシャツ姿の観客もおり、結束ムードが強まっていた。

 12日に問題が発覚後、チームは異例の4日連続の非公開練習を行い、ピリピリしたムードで調整。「難しい状況だったけど、今までやってきたことをやろう」(松田)と臨んだが、この日は気温31度の暑さの中で曹監督が築いていきた走力を生かす“湘南スタイル”で白星をもぎとれなかった。

 18年2月から今年7月まで、少なくとも3人の選手と2人のスタッフが同監督からの高圧的な態度や罵倒行為で生じた精神的苦痛とみられる症状でチームを退団していたことがスポーツ報知の取材で判明している。曹監督は今月13日から指揮を控え、Jリーグが湘南の全選手・スタッフの総勢50人ほどを対象に調査を開始。指揮官不在に不安を感じたMF武富が期限付き移籍元の浦和へ復帰するなど余波が広がる中での1戦を白星で飾れなかった。

 曹監督の進退を左右するリーグの調査結果が出るまでは長い時間がかかる。高橋コーチは「まだどうなるか決まったわけじゃない。今日は僕の経験のなさもあり、責任を感じる」。チーム体制に不安を抱えながら、次戦以降で立て直しを図る。

 ※初掲出時、タイトルに間違いがありました。湘南ベルマーレ及び関係者の方々にご迷惑をおかけしたことを深くお詫びし、訂正いたしました。

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