【南北海道】札幌国際情報“21世紀初”公立王者へ王手

最後の打者を投ゴロに仕留め、ガッツポーズする札幌国際情報・原田航

◆第101回全国高校野球選手権南北海道大会 ▽準決勝 札幌国際情報3―1東海大札幌(20日、札幌円山)

 札幌国際情報が、“21世紀初”の公立王者へ王手を掛けた。東海大札幌を3―1で退け、創部25年目で3季通じて初の決勝進出を決めた。2年生エースの右腕・原田航介が、被安打7も9回1失点と粘投。準々決勝の北海に続き甲子園出場校を連破し、2000年夏の札幌南以来、19年ぶりの公立校王者を目指す。2連覇を目指す北照は今春道王者の駒大苫小牧に6―4で勝利した。決勝はきょう21日午後1時から行われる。

 3―1の9回2死。最後の打者を投ゴロに仕留めると、札幌国際情報のエース右腕・原田航が会心のガッツポーズを作った。強打の東海大札幌打線相手に、7安打1失点完投。同校初の決勝へ導いた背番号1は「自分は球威がないので、頭を使って打ち気をそらした投球ができた」。その言葉に、好投の全てが詰まっていた。

 毎年、東大などの難関大学合格者を輩出する進学校の一員として「頭脳」を駆使した。昨秋の練習試合で東海大札幌と対戦した経験から、原田航は「(東海は)振ってくる」と分析。3回まではカーブ主体に組み立て、中盤は直球にチェンジ。終盤はチェンジアップを絡めるなど、最後まで相手打線に的を絞らせず、失点は3回の1点にしのいだ。

 中2の夏、右肘を剥離骨折。3か月間、ボールを握ることすらできなかったが、リハビリ中に人間観察を始めた。外野を走りながら打者の特徴や苦手コースを研究。速球がなくても、打者心理を読む力を磨き、マウンドでの勝負に生かしてきた。元日本ハム投手の有倉雅史監督(52)も「打者の考えが読める子」と褒めたたえた。

 南北海道21世紀初の公立王者へあと1勝。01年以降、南大会を制したのは駒大苫小牧、北海、札幌第一、東海大四(現東海大札幌)、北照の5校のみ。20世紀最後となった札幌南以来、公立校が屈してきた「5強」の一角を連破した。高校進学時、強豪私学から声を掛けられながら同校を選んだ原田航は「歴史を変えたい」と話した。01年以降生まれの“21世紀少年”たちが、101回目の夏に、新たな歴史を刻む。(清藤 駿太)

南北海道大会

最新一覧