高校野球の地方大会も準決勝後の休養日増で過密日程緩和へ

昨夏、県大会初戦から全試合に登板した金足農の吉田輝星(現日本ハム)

 第101回全国高校野球選手権大会(8月6~21日・甲子園)の地方大会が22日に全国のトップを切って、南北海道函館地区で開幕した。30日には、愛知大会で今春センバツ優勝の東邦が1回戦に臨む。令和初の甲子園に向けて、高校野球シーズンが本格的に始まる。

 甲子園大会は今夏から、選手の健康管理を考え、準々決勝翌日に加えて、準決勝翌日に休養日を1日増やすことになった。猛暑対策として、1日3試合日(開幕日を除く)は1日4試合日と同様に、第1試合開始を午前9時半から同8時、準決勝は午前10時から同9時に変更した。決勝は従来通り午後2時開始で、準決勝2試合目から約48時間のインターバルを取れるように工夫した。

 過密日程の緩和は、各地方大会にも波及した。49大会の日程を調べたところ、群馬、新潟、鳥取、山口、香川、高知、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島の10県が今年から準決勝の後に休養日を新設した。

 青森、千葉、東東京、西東京、静岡、大分は昨年に続いて準決勝後に休養日を入れている。使用球場の都合により、3回戦終了後に「移動日」を設けた島根など、休養日を増やした大会もある。

 一方、準決勝と決勝が2日連続になるのは、33大会にのぼった。調べた結果、「意外と多い」という印象を受けた。準決勝後に休養日を入れている青森と、準々決勝の日程が未確定の沖縄を除く47大会が準々決勝後に休養日を入れているため、2連戦までとなる。ある高野連の関係者によれば「2連戦までなら、選手も何とかなるのではないか」という見立てだった。

 昨夏は、金足農(秋田)の吉田輝星投手(現日本ハム)が、県大会初戦から甲子園大会準決勝まで全11試合で1517球を投げた。準決勝から連戦となった決勝は、5回12安打12失点で降板。疲労困ぱいでは、大阪桐蔭に対抗できなかった。

 各大会で参加校数の違い、使用可能な球場の都合などはあるだろうが、選手が最大限にパフォーマンスを発揮できるよう、少しでも過密日程が解消されることを願っている。

(記者コラム・伊井 亮一)

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