【広島】浦和に快勝 今季13戦中6戦“完封”GK大迫の武器は…担当記者が読み解く

◆明治安田生命J1リーグ第13節 浦和0―4広島(26日・埼玉)

 広島は浦和に4―0で圧勝し連敗を5でストップ。6月の国際親善試合と南米選手権(ブラジル)の日本代表に初選出されたGK大迫敬介(19)は、ミスのないプレーで完封に貢献した。派手なセーブは多くないが、今季リーグ戦13試合中6試合で無失点の“武器”を、金川誉記者が「読み解く」。

 浦和サポーターの強烈な圧力にも、大迫は全く動じなかった。「後ろに(浦和)サポーターがいることも楽しみながらプレーできました」と、19歳とは思えない落ち着いたプレーに終始。危ないシーンは、前半4分に浦和FW武藤のシュートが左ポストをたたいた場面だけだった。

 前節終了時点でペナルティーエリア内のシュートセーブ率は65・2%。これはJ1で9位とズバ抜けた数字ではない。派手なセーブが目立つわけでないが、チームメートから高く評価されるのは突出したコミュニケーション能力だ。DF佐々木は「最近の若い子はあまりしゃべらないなんて言いますけど、彼は常に声を出し周囲を動かそうとする。その点では素晴らしい」と証言。この日も絶えず声を出し、DFを動かす姿が目立っていた。

 視察した日本代表の森保一監督(50)は「事前にDFラインと連携して、いかに楽に守って安定した守備ができるかが大切。そういった意味では、DFラインとうまく連携できている」と評価した。この日は子供の頃からの憧れだった浦和の元日本代表GK西川と対戦。西川を手本に磨いてきた攻撃につながるロングキックなど、持ち味も発揮した。シュートストップや判断力などでは伸びしろを残すが、落ち着きやコミュニケーション能力といった名GKに必要な要素を備えている。つかんだチャンスを成長につなげられれば、今後長く日本代表のゴールを守り続ける可能性を秘めている。

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