【神戸】ビジャ弾!ウェリントン2発 公式戦連敗9で止めた 降格圏脱出

◆明治安田生命J1リーグ第13節 神戸4―1湘南(26日・ノエスタ)

 神戸が湘南に4―1で大勝し、公式戦の連敗を9で止めた。結果次第で最下位転落の可能性があった一戦は、リーグ戦では今季初の3バックを採用。安定した守備で流れを引き寄せると、後半に元スペイン代表ダビド・ビジャ(37)とFWウェリントン(31)の2人で3得点。けがや度重なるトラブルで戦列を離れていた元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(33)がみそぎの1アシストを記録した。リーグ戦では3月30日のG大阪戦以来の白星を挙げ、降格圏から脱出した。

 ついに負の連鎖を断ち切った。試合後、吉田孝行監督(42)は選手やスタッフとともにゴール裏で歓喜の声をあげた。4月中旬に就任後、公式戦9試合目での白星に「皆で諦めないで戦う、これがヴィッセルのスタイル。試合の内容以上に、皆で喜び合えたことがうれしい」と胸をなで下ろした。

 リージョ前監督の退任を手始めに、ポドルスキのSNS騒動や負傷者の続出など、これでもかとアクシデントが積み重なった。チームの象徴である“VIPトリオ”の不在が成績に影響し、一時は4位まで上げた順位は降格圏へ。泥沼からの脱出へ、指揮官はなりふり構わず手を打った。

 リーグ戦で3バックを組んだのは今季初。1―3で敗れた22日のルヴァン杯、名古屋戦で初めて試し、好感触を得ていた。「3人いることで一人一人の守るスペースが狭くなり、より自信を持ってチャレンジできる」(吉田監督)と安定した守備で前半を無失点に抑え、流れをつかんだ。神戸は伝統的に4バックの布陣が多く、これまで吉田監督も「クラブとしてのフィロソフィーがある。よほどのことがない限りは」とこだわってきたが、哲学よりも目の前の1勝に執念を燃やした姿勢が、外国人選手の爆発を呼んだ。

 後半9分、右クロスをウェリントンが押し込み先制。1点を追加した同30分には、ビジャが巧みなフェイントで相手をかわしゴール右隅に突き刺した。3分後にポドルスキが投入されると、同41分に柔らかいクロスでウェリントンの2点目をお膳立て。けがや謹慎などが重なり、4月20日の浦和戦以来5試合ぶりに復帰した背番号10は「戻ってこられてうれしい。勝つことが、すべてにおいていい薬となる」と声を弾ませた。

 最下位から勝ち点差3と予断は許さないが、13位に浮上した。「今日だけだと意味がない。次の試合でも続けていく」とMF山口。苦境での経験を糧に、巻き返しを図る。(種村 亮)

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