土肥圭太、世界選手権出場決める ジーンズ愛用のデニムクライマー

ジーンズ姿で登る土肥。4位に入り世界選手権代表を決めた(カメラ・高木 恵)

◆スポーツクライミング複合ジャパンカップ 最終日(26日、愛媛・石鎚クライミングパークSAIJO)

 決勝が行われ男子は18歳の「デニムクライマー」土肥圭太(鹿児島県連盟)が五輪強化選手Sランクの4人を除く最上位の4位に入り、東京五輪代表選考会を兼ねる8月の世界選手権(11~21日、八王子)の代表を決めた

 遠目からでも土肥だと分かる装いで、スイスイと難関をクリアしていった。スピードで最下位8位と出遅れながら、得意のボルダリングで3つの課題すべてを完登し1位。「相当頑張った。ボルダリングだけなら200点くらいつけてもいい。いつか出てみたいと思っていた世界選手権に出ることができて、相当うれしい」。逆転で世界切符を手にして笑みを浮かべた。

 昨年のユース五輪金メダリストは異例のデニムクライマーだ。競技用の短パンを着用する選手が多い中、ひときわ目立つジーンズがトレードマーク。「膝を擦ると擦り傷が気になっちゃう。かゆいとか痛いとか。短パンは嫌いで、ずっと長ズボン。ストレッチ製のクライミング用パンツなので動きやすいですよ」。クライミングブランドの「ニヒル」製で「3、4年前からはいている」という。

 最初の種目のスピードのウォーミングアップで汗まみれ。黒ズボンにはきかえて出遅れた。“戦闘着”に戻したボルダリングで悪い流れを断った。17年のリード日本選手権準決勝をユニクロのストレッチジーンズで登ったこともある猛者は、卓球の張本智和(15)の活躍から力をもらっている。ユース五輪で同部屋になって以降、連絡を取り合う仲。「強すぎますよね。また勝ったの? やばいな、って思いながら、いつも見ている」。世界で戦う友人の頑張りが刺激になっている。

 今月に日本スポーツクライミング協会が発表した東京五輪選考基準によると、来年5月の複合ジャパンカップ(16~17日)で最後の1枠を争うことが有力。「成長を実感できているので、来年のジャパンカップまでなら可能性があるかなと思う」。伸びしろの塊が、ターゲットをパリ五輪から4年前倒しした。(高木 恵)

 ◆土肥 圭太(どひ・けいた)2000年10月17日、神奈川・平塚市生まれ、18歳。小学1年の時にスポーツクライミングを始める。3月に平塚中等教育学校を卒業後、鹿児島でユース世代を指導している。18年10月ユース五輪優勝。19年2月のボルダリングジャパンカップ3位、5月のボルダリングW杯呉江大会4位。趣味はW杯中に出会った中国ゴマ。最近はトランプマジックを鏡の前で練習中。172センチ、60キロ。両手を広げたリーチは187センチ。

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