持田龍之輔、男子109キロ級で優勝 右肩負傷から復活…重量挙げ全日本選手権

持田は最後のジャーク3本目を成功させた

◆重量挙げ全日本選手権 最終日(26日、岩手・奥州市江刺中央体育館)

 男子109キロ級に出場した、昨年の世界選手権同級代表で山梨・吉田高OBの持田龍之輔(25)=ALSOK=がトータル387キロ(スナッチ170キロ、ジャーク217キロ)で優勝した。昨年大会は右肩を負傷し、途中棄権。苦しい1年間を過ごしてきた。自己ベストのトータル391キロには及ばなかったが、復活を印象づけ、来年の東京五輪代表へ勢いもつけた。

 持田がライバルの白石宏明(29)=自衛隊=との接戦を制して頂点に立った。スナッチではトップの白石と4キロ差の2位。最後は先にジャーク3本目で217キロを成功させ、白石が同3本目の219キロを失敗して決着がついた。トータル1キロ差での逆転劇。「まず結果を出すことでした」と笑顔も見せた。

 旧階級制の105キロ級で5連覇を狙った昨年大会で右肩を亜脱臼し、痛みを抱えながら競技を続けてきた。2月のW杯後から練習で好感触を得ると、それに伴い痛みも減った。さらに「僕は良くも悪くもプライドが高い。でも、(アドバイスを求めずに)その結果強くなれなかったら意味がない」と同じALSOK所属で昨年の世界選手権男子89キロ級代表・山本俊樹(27)にサプリメントの摂取方法を聞くなど意識を変えた。

 スナッチ、ジャークともに2本目を失敗したが、3本目を成功させた。「(前回を)考えないようにしました」と言いつつも、今大会直前にはケガ(毛が)ないように「床屋でサイドと後ろをそってもらいました」と験を担いだ。自己ベストには4キロ及ばなかったが「(記録が)上がってきているので」と一定の手応えを得ることができた。

 また、今回トータル387キロを記録したことで9月の世界選手権(タイ)代表入りも濃厚となった。同選考における持田の持ち記録は380キロだったが、選考資料となる昨年11月から今年4月における世界ランキングで、基準の8位(男子109キロ級は403キロ)に、より近づいた。

 ただ、世界と戦っていく上でも400キロ超えを目指す。来年の東京五輪を狙う25歳は「見ていて下さい」と頼もしかった。(古川 浩司)

 ◆東京五輪の重量挙げ 男女各7階級で行われ、参加人数は男女それぞれ98人ずつ。各階級14人が出場でき、上位8人が世界ランキングポイントで選考され、5人が各大陸代表、1人が第3者委員会推薦(開催国枠の場合も)。日本は開催国枠として男女3人ずつを確保している。日本を含めた各国・地域の枠は男女ともに最大4人で1階級1人の制約がある。選手は昨年11月から来年4月末までの予選期間で国際重量挙げ連盟(IWF)指定の大会でポイントを獲得。日本代表の選考方法詳細は未定。

 ◆持田 龍之輔(もちだ・りゅうのすけ)1993年6月18日、都留市生まれ。25歳。東桂中ではバスケットボール部所属。吉田高1年から競技を始める。日大を経て、2016年からALSOK所属。世界選手権には14、15、17、18年出場。178センチ。

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