馬トク会員募集中!

馬トク指数・外厩入り馬トク出馬表・成績

全レース出馬表・成績提供中  東京 京都

【平成ラストG1「天皇賞・春の追憶」浜木俊介が語る 平成14年(02年)マンハッタンカフェ】“皇帝”シンボリルドルフ以来の“長距離3冠”達成

02年の天皇賞・春を制したマンハッタンカフェ(左)

 牡馬クラシックの最後に位置する菊花賞が、新たなチャンピオンロードのスタートになることがある。

 「最も強い馬が勝つ」とされる3000メートルの戦いを制した馬が有馬記念(2500メートル)で古馬を倒し、翌春の天皇賞(3200メートル)でNO1の座を確固たるものとする。“長距離3冠”の物語を完結させたのは、過去に2頭しかいない。

 昭和の時代に無敵を誇った“皇帝”シンボリルドルフ。そして平成14年春の天皇賞馬、マンハッタンカフェだ。体質が弱く春のクラシックには参戦できなかったが、類いまれなステイヤーとしての資質を、約半年の間に一気に開花させた。

 走る能力に秀でたサラブレッドは、基本的に闘争心が旺盛だ。折り合いに苦労するケースは少なくない。しかし、この馬は「遊びながら競馬ができる」(小島太元調教師)、「内面はナイーブなのに、のんびり走る」(蛯名)という異質の存在だった。

 感覚を共有する2人のホースマン。小島太元調教師にとって、鞍上の騎乗の特性も自信の源になっていた。「馬を力ませずに走らせる技術に関しては一番。これ以上のコンビはない」

 前年の有馬記念で“長期政権”を誇っていたテイエムオペラオーを倒したマンハッタンカフェに、敵はいなかった。年度代表馬の座を譲った同期の宿敵ジャングルポケットを首差抑えて優勝。レース後に蛯名が発した言葉は忘れられない。「今後、いろいろなことが待っていると思うけれど、僕は、この馬の背中にいられれば、それでいい」

 同じ平成の時代に菊花賞、有馬記念を制しながら、最後の関門をクリアできなかった馬の名が、偉業の価値をさらに高める。ナリタブライアン(故障で不出走)、マヤノトップガン(5着)、オルフェーヴル(11着)、ゴールドシップ(5着)、サトノダイヤモンド(3着)―。人馬一体の魅力を堪能できる長距離戦の最高峰の舞台。どんなに競馬のスピード化が進んだとしても、マンハッタンカフェに続く「令和の名ステイヤー」が現れる時を待ちたい。=おわり=

最新一覧