【巨人】菅野、同学年の丸から学んだシンプル思考

初回を投げ終え、捕手の小林(右)とタッチを交わす菅野

◆阪神4―12巨人(19日・甲子園)

 平成最後の“伝統の一戦”。第1ラウンドは巨人が今季最多の12得点で阪神に打ち勝った。打線に火をつけたのは平成元年生まれの小林だ。2回、先制の1号左越え3ランを放つと、自身プロ初の4安打。5回には“甲子園の申し子”岡本が左中間へソロ、8回には坂本勇がバックスクリーンへ2ランを放った。菅野は7回途中3失点でリーグトップタイの3勝目。巨人は阪神に10年ぶりの開幕4連勝。首位・ヤクルトへ0・5ゲーム差に迫った。

 頼もしい仲間と白星をつかんだ。試合後、菅野は三塁ベンチ前でハイタッチの列に整列。丸に両肩を優しくたたかれ、力投をねぎらわれた。7回途中3失点で3勝目。7回2死一、三塁から木浪に3ランを浴びたところでの降板は反省したが、一丸の勝利を喜んだ。

 「うまく力感なく投げられていましたけど、ちょっと詰めが甘かったというか、もうちょいですね。でも、やりたいことはできているので、そんなに悲観するような内容ではないと思います。打線に感謝です」

 菅野にとって今季、同じ平成元年生まれの丸の加入は大きかった。研究熱心な2人は積極的に会話。2年連続沢村賞投手と、2年連続セMVP打者の超ハイレベルな野球談議。その中で発見があったという。

 「丸は考え方がすごくシンプル。難しいことを全然考えていない。(昨年まで)僕と対戦した時は(2ストライクと)追い込まれても狙い球を割りきって、外角一点張りでいて、内角に来たらごめんなさい、見逃し三振OKみたいな感じだったと。全部を求めていないというか。僕は完璧を求めてしまうから、妥協点を探さなきゃいけない。そこはすごく勉強なりますね」

 丸から大切なことを吸収した菅野。この日は完璧ではなかったかもしれないが、粘って丁寧にアウトを積み重ねた。「(相手が)変化球マークかと思ったら、意外とまっすぐ対応できている感じがしたので、うまく変化球を使いながら」と小林との同学年バッテリーでの洞察力も見事だった。

 イニング途中の降板が自身2年ぶりという事実が、今までの絶対的な安定感を物語る。宮本投手総合コーチは「球数で。次の登板も考えて無理できない。しっかり抑えてくれた」と118球の好投をたたえた。

 「カードの頭を取れたので良かったです」と菅野。小林、丸と平成元年生まれトリオの強固なセンターラインで、巨人を今季10勝目に導いた。(片岡 優帆)

試合詳細

最新一覧