【オリックス】増井、史上14人目の通算150セーブ

通算150セーブを達成し、記念のボードを掲げる増井

◆楽天4―5オリックス(19日・楽天生命パーク)

 オリックスの増井が史上14人目の通算150セーブを達成した。9回にドラフト2位の頓宮(とんぐう)が決勝の2号ソロを放つと、その裏から登板したプロ10年目右腕が3人で片付けた。「150セーブ&150ホールドポイント」は藤川球児(阪神)、平野佳寿(現ダイヤモンドバックス)に続く史上3人目の快挙となった。

 普段は控えめな男が誇らしげに記念のボードを掲げた。酸いも甘いもかみ分け、到達した史上14人目の150セーブ。増井は右ポケットにウィニングボールを忍ばせ、喜びに浸った。「自分自身ができると思っていなかった。クローザーとして使い続けてもらっているので、記録を達成して少しは恩返しできたかな、と」。1点を守る9回を3人で料理し、勝利の美酒を味わった。

 よき兄貴分でお手本だ。救援失敗しても、後輩への影響を考え、ロッカールームでは落ち込んだ姿を見せない。日本ハム時代に3度のセーブ王に輝いた先輩の武田久から学んだことだ。「久さんは打たれた後でも、気持ちをすぐに切り替えていた。そういう姿を見ていた」。登板直前のブルペンはわずか8球で肩を作る。「できる限り、負担を減らしたいので」。自身のことを「打たれるクローザー」と表現する。だからこそ、最善を尽くしてきた。

 2016年に10勝をマークし、先発でも活躍したが、ストッパーに対するこだわりは人一倍強い。17年オフにFA権を行使して、オリックスに入団した決め手も「抑えとして力を貸してほしい」という熱い思い。初セーブは12年5月6日のオリックス戦(札幌D)。7年の時を経て、節目の記録を迎えた。

 守護神が今季5セーブ目を挙げ、チームは4位浮上。「クローザーは楽しくはないですよ。打たれたら、目立ちますし。でも、勝利の瞬間にマウンドにいられる。できるだけ、そのポジションにいたい」。東京都内の自宅には100セーブ、100ホールドなどの記念球を飾る。そこに新たなボールを加え、次のステージに向かう。(小松 真也)

 ◆増井 浩俊(ますい・ひろとし)1984年6月26日、静岡県生まれ。34歳。静岡高から駒大に進学し、東芝を経て2009年ドラフト5位で日本ハム入団。17年オフにFAでオリックスに入団。プロ通算473登板、35勝33敗、150セーブ、防御率2・73。181センチ、74キロ。右投右打。今季年俸3億円。

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