【中日】ドラ1根尾、“プロ初安打”「少しホッとした」逆転開幕1軍も

1回1死、オープン戦初安打となる左前打を放つ根尾(カメラ・義村 治子)

◆オープン戦 中日0―3西武(14日・ナゴヤドーム)

 中日のドラフト1位・根尾が“プロ初安打”を放った。西武戦(ナゴヤD)に「2番・遊撃」で1軍初スタメンし、初回の第1打席で左前打。予定通り、15日からはウエスタン・リーグの開幕3連戦(対オリックス・ナゴヤ)に出場するが、19日からのオリックス戦(ナゴヤD)で1軍に再昇格する可能性も出てきた。

 鮮やかに三遊間を切り裂いた。初回1死の第1打席で1ボールから、球速150キロの真ん中高めの直球をはじき返した。二刀流で2年連続センバツ優勝投手でもあった根尾が、16年夏の甲子園V右腕・今井(作新学院高)の快速球を捉えた。2万4034人が詰めかけた本拠地で1軍初安打。「一つ自信にはなる。少しホッとしている」と表情を明るくした。

 途中出場で1軍デビューした13日は1打数無安打だったが、この日はスタメンで起用され、フル出場した。遊撃守備では、9回に併殺を完成させるなど、4つのゴロをさばいた。6歳上の投手・柳にも積極的に声をかけるなど、堂々と振る舞った。2打席目以降は変化球に苦しみ、三振、投ゴロ、三振に倒れたが「手が出せなかったのはあるが、ボールの軌道をみられた。次は打ちたい」と収穫を口にした。

 2軍戦から計5試合で12打数2安打、打率1割6分7厘だが、先を見据えている。用具メーカーのゼット社のバット職人と対面した際、“相棒”の改良をリクエストした。バットの根元部分を削り、削った部分を打球面に移植して芯を1~2センチ厚くする新バットをオーダー。担当者は「操作性はより難しくなる」と説明するが、大物新人は、プロの変化球を想定し、あえて難度の高いバットに挑戦する。

 与田監督は、予定通りに2軍に戻して15日からのウエスタン・リーグに出場させることを明言した。だが、この日の初安打で素質の高さを確認。2軍戦の内容次第では1軍再昇格の可能性があり、逆転開幕1軍にも希望をつないだ。

 9日に2軍で実戦デビューしてからわずか6日間で、1軍でのフル出場も経験。初体験の連続だが、「特に疲れは感じてない」ときっぱり。1月の右ふくらはぎ肉離れで後れはとったが、1軍2打席目での初安打は、高校時代の盟友のロッテ・藤原、やはりドラフト1位の広島・小園と同じ。ライバルたちを猛チャージで追いかける。(長尾 隆広)

 ◆立浪も2打席目 高卒の野手が1年目で新人王を獲得したのは過去6人で、1988年の中日・立浪が最後となっている。その立浪も“初安打”はオープン戦2打席目だった。同年2月11日の大洋戦。根尾と同様に「2番・遊撃」で出場し、1打席目は同じく空振り三振だったが、2打席目で中前安打を放った。

すべての写真を見る 2枚

最新一覧