白血病克服の渡辺謙「今の医学を信じ、自分の生命力を信じ、前を向いて焦らず」池江璃花子にエール

白血病と診断された池江璃花子

 白血病と診断されたことを公表した競泳女子のエース・池江璃花子選手(18)について、自身も同じ病気を経験し克服した俳優の渡辺謙(59)が12日、ツイッターで「今の医学を信じ、自分の生命力を信じ、前を向いて焦らずにしっかり治療に専念してください」とエールを送った。

 ひと事とは思えなかった。第一報を知った渡辺はすぐにツイッターを更新。「池江璃花子さんのニュースを目にしました。僕も同じ病気を経験しました。何故今自分がと絶望感に苛(さいな)まれているのではないかと思います」と心中を思いやった。

 続いて「どんな状況かは分かりませんが、今の医学を信じ、自分の生命力を信じ、前を向いて焦らずにしっかり治療に専念してください。祈っています」と切実な言葉を重ねた。

 気持ちは痛いほど分かる。1987年のNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」で大河史上最高平均視聴率39・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。89年6月、映画初主演となるはずだった「天と地と」のカナダロケ中に急性骨髄性白血病と告知された。当時は英語が話せず、医師は辞書で「白血病」を指さしたという。若手のホープとして脂の乗りきった時期に闘病という悔しさを味わった。

 翌年復帰したが、94年に再発。再び入院生活を送り、95年に復帰を果たした。カムバック後は人一倍、情熱を持って仕事に取り組んできた。

 2003年公開の米映画「ラストサムライ」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。その後、89年の白血病治療の輸血の際にC型肝炎ウイルスに感染していたことが判明。05年6月から仕事と並行して治療に取り組んだ。

 克服し名優に 15年には主演ミュージカル「王様と私」で米国演劇界の最高峰「トニー賞」のミュージカル部門主演男優賞にノミネートされたが、16年には胃がんの手術を受けた。何度も大病を克服し、日本を代表する俳優にまでなった渡辺だけに、その言葉に込められた気持ちは重い。

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