【坂田正彰の目】明大FWに元気が戻り「らしさ」出た

試合後、笑顔で記念撮影

◆大学ラグビー ▽決勝 明大22―17天理大(12日・秩父宮)

 「見入った」試合だった。あっという間に終わったと感じるほど、面白いゲームだった。

 準決勝の早大戦で、明大FWに元気がなかったと感じたが、ラインアウトからFWが押し込んで、引いたところをウィング高橋がインサイドに展開する場面があったように、決勝は「らしさ」が出た。山沢が2人飛ばして山崎の同点トライにつなげたプレーも、早大戦ではできなかった。

 明大が要所要所で自分たちのプレーをした70分だったが、ラスト10分、天理大は落ち着いて、ミスなく、テンポも増した。フィフィタがイチかバチかで入ってきて、明大にミスがあればトライだったかもしれない。逆に、これまでの明大だったら…。よく踏ん張った。ラグビーの醍醐味(だいごみ)を感じた10分だった。

 昨年の決勝で帝京大に1点差で敗れたところからのスタートだった明大。田中監督は「1点差は大きい」と言い続け、選手たちはへこたれずについてきた。ノーサイドの時に、選手らが控え選手や関係者と抱き合っていたのを見て、「チームで日本一になる」という思いが強かったと感じた。

 お互いのディフェンスが崩れず、締まったゲームだった。選手には、こういう試合を続けて成長していってほしい。(元日本代表フッカー)

最新一覧